歌舞伎町化する西川口、コロナ禍で中国マフィアの進出が加速

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◆地下カジノ、違法風俗、薬物密売etc.

 本場の中華料理が食べられると近年、人気を博している埼玉県・西川口。大多数の善良な在日中国人は地元に溶け込んで暮らしているが、水面下ではきなくさい動きが起こっている。取材班が現地で見たものは!?

◆コロナ禍でマフィアの進出が加速していた!

 6月13日の夜、新型コロナウイルスの影響で人通りもまばらな埼玉・西川口駅前の街の暗がりを、警察車両の赤色灯が染めた。雑居ビルの一角でバカラ賭博を行っていた違法カジノが、摘発されたのだ。

「賭博場開帳等図利などの罪で、関東の指定暴力団傘下組織の幹部らが逮捕されました。県警に情報提供があったことが摘発のきっかけでした。大きなバカラ台が警察によって運び出されたとき、野次馬から歓声が上がりました。地元関係者によると、西川口にはこの店のほか、中国系や韓国系など3〜4店舗の違法カジノがあるそうです」(大手紙社会部記者)

 今、西川口では裏社会の勢力図が変わりつつあるのだが、その前にまず、この街の歓楽街としての特殊な歴史から紐解く必要がある。

 ’90年代後半、当地にあった店舗型ヘルスは、こぞって本番行為を売りにし始めた。違法な過剰サービスは「NK流」という名前で全国の風俗ファンにその名を轟かせ、最盛期には200店舗を超えたといわれている。だが、不思議なことに摘発されることはなかった。

 事情が変わったのは’04年頃。石原都政下での「歌舞伎町浄化作戦」に足並みをそろえるかのように、埼玉県警が西川口駅周辺を「風俗環境浄化重点推進地区」に指定したのだ。以降、NK流は封印されることとなり“正規店”としては数店のヘルスやソープランドを残すのみとなった。

「空きテナントとなった元風俗店舗などに、中国系の飲食店やマッサージ店などが入居するようになった。都内にもアクセスがよく、家賃も安いとあって留学生なども増え、街全体が中国化していったのです」(駅前の飲食店店主)

 西川口を含めた川口市は、在留外国人の数が全国3位。うち約6割が中国人だ(’19年、法務省統計)。有名な中華料理店も増え、今では「ネオチャイナタウン」としてテレビで紹介されるまでに。

 そんないきさつがあった西川口では今、何が起きているのか。8年前からこの街で違法マッサージ店を営む広東省出身のYさん(女性・40代)は言う。

「私はもともと新宿・歌舞伎町のお店で働いていたんだけど、独立して自分の店を持つために西川口に来た。元風俗だった空き店舗がいくつもあり、賃料も歌舞伎町や池袋の半額以下だった。ウチみたいな手コキまでの店の場合、ヤクザがみかじめ料を請求してくることもなかったですね」

 しかし、2年前からその牧歌的な風景が変わり始めたという。

「東北グループ(中国東北3省出身者で構成されるマフィア)が、みかじめ料を請求しに来るようになったんです。『こっちのほうが古株なのに、払いたくない』と突っぱねていました。しばらくして、早朝に店を閉めて帰ろうとしたら、突然、後ろから何者かに強く押さえられ何度も蹴られた。2人組の男は東北訛りで『次は殺すぞ』と言って立ち去りました。みかじめ料を要求していたグループの一味でした。私は唇を4針縫う大けがを負いました」

 Yさんはその後、さらに危害を加えられることを恐れ、埼玉県内の別の場所に店を移したという。

 西川口に進出している中国系の違法業者は風俗店だけではない。

「西川口には、中国系の格安人材派遣業者がある。解体工とか軽作業用のスタッフを相場の7〜8割で派遣してくれるんだけど、安さの秘密は彼らがみな不法滞在者ってこと。使う側はみんな気づいてるけど、『ビザあるの?』なんて無粋なことは聞かないよ」(埼玉県内で建築業を営む男性)