本当はもっと多い?

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 中国の新型コロナウイルス感染者数は当局発表の約8倍の64万人以上に達する可能性があることが分かった。米外交専門誌『フォーリン・ポリシー』が中国湖南省長沙市にある国防科学技術大学がまとめた感染者数をもとに発表した。

 中国の感染者数については、米情報機関が「中国当局が発表する新型コロナウイルスの死者数と感染者数は虚偽で過小に報告されている」との機密報告書をまとめたと伝えられており、かねてから、その信ぴょう性に疑問を持たれていた。

 5月13日付のフォーリン・ポリシー誌によると、同大は中国共産党中央軍事委員会の管轄下にあり、中国全土から党中央に寄せられた極秘情報が毎日集計されているという。

 同大のホームページには「戦疫復工大数据(感染症と戦い、生産の再開に関するビッグデータ)」とのタイトルのウェブ・マップ・サービス・サイトが掲載されており、感染者数も中国の地図上に示されている。このデータは最近までインターネット上で公開されていたが、一部台湾メディアが報道したことから15日以降、アクセスできなくなっている。

 同大のデータによると、感染者数は中国230都市の64万人以上で、それぞれ感染が発生した場所の位置情報、感染確認件数、日付などが表示され、調査機関は2月初旬から4月下旬のほぼ2カ月半だった。

 中国全土の感染者数は5月19日現在、8万4063人で、この時点でも同大がまとめた感染者数のほぼ8分の1となっている。

 中国当局発表の感染者数や死者数について、英紙『メール・オン・サンデー』は3月末、英国の科学者が中国の感染者数について、中国当局の公表の「15〜40倍」にのぼる可能性が高いと英政府に警告したと伝えている。

 米国の報道機関「ブルームバーグ通信」も、米当局者の話として、中国が発表する新型コロナウイルスの死者数と感染者数は虚偽で過小に報告されているとの機密報告書を米情報機関がまとめたと報じている。この米当局者は「中国は初期段階で新型コロナウイルスの感染実態を適切に報告しておらず、米国内で感染が拡大した要因の1つとなった」と中国を批判したという。