出費を抑えたいユーザーにとってはありがたい存在だが……

 普段クルマを持たないユーザーはもちろん、大きな荷物を運んだり大人数が乗ったりと、普段と違う用途でクルマを使うときに助かるのがレンタカーだ。通常、大手のレンタカー会社でレンタカーを借りようとすると軽自動車であっても1日借りれば保険料もあわせて1万円弱くらいかかってしまうのが一般的。

 しかし、最近では中古車などをベースに格安で借りることができるレンタカー業者も存在し、出費を抑えたいユーザーにとっては非常にありがたい存在と言えるだろう。

 ただ、安いということはそれなりに理由があるわけで、今回はそんな格安レンタカーのデメリットをいくつかご紹介したい。もちろん、すべての格安レンタカー業者に当てはまるわけではないが、こういったケースもあるという感覚でお付き合いいただければ幸いだ。

1)車両が古い

 さすがに10年以上前、というものはほとんどないが、旧型車だったり、現行モデルでも前期型だったりと、ちょっと世代の古いクルマとなることが多い。逆を言えば、通常のレンタカーでは借りることができない車種に乗ることができるので、旧型モデルの中古車を検討している人にとってはありがたいかもしれない。

ナビが更新されていないケースも!

2)装備が古い

 車両が古いということは、最先端の先進安全装備が備わらない車種となる可能性が高い。また、ナビがついていても当時のナビのままで新しい地図データに更新されていなかったり、そもそもナビが装着されていない個体も存在するようだ。

3)車両の状態がよくない

 格安レンタカーは中古車店やガソリンスタンドなどが本業の合間にやっている、というような業態も多く、レンタカーにそこまで時間をかけられないのか、清掃やメンテナンスが行き届いていない個体も見受けられる。清掃がしっかり行われていない程度ならいいのだが、タイヤの溝がほとんどなかったり、ブレーキランプが切れたままだったりという話も聞かれるので、注意が必要だ。

4)故障のリスクが高い

 中古車が中心となる格安レンタカーだけに、どうしても新車と比べると故障のリスクが増えてしまう。もちろん定期点検などのメンテナンスは行われているはずだが、経年劣化によるトラブルが発生する可能性は新車よりも格段に高くなってしまうだろう。

 安かろう悪かろうというわけではないが、安いには安い理由があるということなので、目的や用途によって借り方を変えるというのが賢いレンタカーの使い方と言えるのではないだろうか。