新型ジープ・ラングラー(JL型)日本発表 価格/ラインナップ/内装/発売日を解説
もくじ
ー はじめに 新型ラングラーとは?
ー 新型ラングラーのエクステリア
ー 新型ラングラーのインテリア
ー 新型ラングラーのシャシー
ー 新型ラングラーのパワートレイン
ー 新型ラングラーの装備
ー 新型ラングラーの価格/スペック
はじめに 新型ラングラーとは?
2018年10月25日、FCAジャパンはジープ・ラングラーを11年ぶりにフルモデルチェンジして、11月23日から発売する。
ラングラーは、ジープ・ブランドの象徴的なモデルともいえる本格派のオフロード4WDだ。現在、日本で売れているジープ車の約4割がラングラーだという。

今でこそクライスラーの(正しくはフィアット・クライスラー・オートモビルズの)1ブランドとなっているジープだが、そもそもは第二次大戦で活躍した小型四輪駆動車がその元祖だ。
ジープという商標はウィリス・オーバーランド社が所有していたが、同社は紆余曲折を経て消滅し、現在ジープはFCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)の1ブランドとして存続している。

そんなウィリス・ジープの民生用モデルであるCJ型の後継モデルとして、1987年に登場したのが初代ラングラー(YJ型)。2代目は1997年(TJ型)、3代目は2007年(JK型)と、いずれもほぼ1世代10年ほどの長寿命を誇っている。そして2018年、満を持して第4世代のJL型ラングラーが登場したというわけだ。
新型ラングラーのエクステリア
長く愛されているモデルは、いずれもスタイリングの特徴となる独特のアイコンを持っており、遠くから見ても、「あれは○○だ」と識別することができる。もちろんラングラーも、その例外ではない。

1955年に誕生したCJ-5のデザインは歴代のラングラーに反映され、それは新型のJL型でも変わらない。伝統の7スロットグリルに円形のヘッドライト、そして四角いテールランプなど、ラングラーのアイコンは継承されている。しかも、ヘッドライトの内側が7スロットグリルまで食い込んだデザインや、台形のフロントフェイシアは、CJ-5の面影を色濃く反映している。

従来型より車幅を拡大し、ベルトラインを下げることでウインドウを大きくし、オフロード走行での視認性を高めたデザインとなっている。しかも現代のジープらしく、ヘッドライトおよびフォグライト、テールランプ、デイタイムランニングライトのすべてをLED化し、ラングラー史上初のLEDライト搭載モデルとなっている。

また、フロントウインドウを従来型より5.8°寝かせ、アコースティックウインドシールドの採用により空気抵抗や走行ノイズを大幅に低減している。
ボディ形状は伝統の2ドアと、従来型から追加された4ドア「アンリミテッド」が日本仕様にも設定された。
新型ラングラーのインテリア
インテリアもエクステリア同様にCJ型ジープを彷彿とさせるデザインだ。
水平基調のダッシュボードには、グレードによるがボディカラーと同色のインパネも採用されている。ダッシュボードの上面には奥行きがなく、すぐにフロントウインドウがレイアウトされていたり、助手席の手前には悪路走行用にバーハンドルが備わるなどといったディテールは従来型から踏襲されているが、全体的なデザインは現代風にアレンジされている。

エアコンやオーディオ、スタート&ストップのスイッチなどは直感的にわかるようにデザインされ、手が届きやすいところに配置した。

シルバーのアクセントが施されたセンターコンソールには、シフトレバー、トランスファーレバー、そしてパーキングブレーキレバーが備わり、フレームには本物のボルトを使用している。

ホイールベースの拡大により居住スペースは広がっており、とくに後席はシートバック形状や角度が最適化され、快適性が大幅に向上している。
新型ラングラーのシャシー
ボディパネルは、軽量かつ高強度の素材で構成されている。ドアパネルやフェンダー、ウインドシールドフレームにはアルミニウムを、スイングゲートの骨格部分や内側パネルにはマグネシウムを採用して、車両重量の大幅な軽量化を実現した。

ボディオンフレーム方式を採用し、前後とも5マルチリンク・サスペンションを備える。マルチリンクといっても独立式ではなく、コイルスプリングを用いたリジッドサスペンションだ。

燃料タンク、トランスファーケース、トランスミッションのオイルパンなど重要な部位については、オフロード走行時の保護を目的に4カ所のスキッドプレートとサイドバーが装着されている。

ダンパーはセッティングを見直し、オンロードの走行性能とオフロード走破性を両立している。新ダンパーのセッティングとボディマウントの調整により、乗り心地とロール制御、そしてハンドリングが大きく改善された。
ちなみにアプローチアングルは44°、ブレークオーバーアングルは27.8°、デパーチャーアングルは37°、地上高27.7cm、そして最大渡河性能は76.2cmと、抜群の悪路走破性を誇っている。
新型ラングラーのパワートレイン
日本仕様のエンジンは、新設計の直4 2ℓターボ「N型」と、改良型のV6 3.6ℓ「G型」の2種のDOHC。
N型は最高出力272ps/最大トルク40.8kg-mを発生。ツインスクロール式ターボの採用により、低回転域から高回転域まで優れたアクセルレスポンスを発揮する。

G型は最高出力284ps/最大トルク35.4kg-mを発生。エンジン回転数と負荷に応じてインテークバルブのリフト量を2段階に変化させる2ステージ・バリアブル・インテークバルブリフト機構を採用している。

組み合わされるミッションは、いずれも8速AT。
駆動方式は、従来のパートタイム4WDに加え、ラングラー史上初となるフルタイムオンデマンド4×4システムを全車に採用した。

「4H AUTO」モードでは路面や天候状況に応じて駆動力を自動的に前後配分。オフロードでは「4H」か「4L」のパートタイムモードに切り替えてセンターデフロックが可能となり、強力なトラクションを発揮する。
新型ラングラーの装備
オフロード4WDとはいえ、アップル・カープレイやアンドロイド・オートに対応した最新世代のインフォテインメントシステム「Uconnect」を全車に搭載する。このシステムはフルカラーTFTクラスターをはじめ、オーディオ&ビジュアル、ナビゲーション、通信機能などを提供する。

さらに、プッシュボタン・エンジンスターター、ドアノブに触れるだけで施錠解錠ができるキーレス「Enter’N Go」、テレスコピック機能付きステアリングホイール、フルカラー7インチ・マルチビューディスプレイなど、ラングラーとして初となる数多くの装備を採用し、利便性や快適性も大幅に向上している。

安全装備も、後退時の後方確認を補助するバックアップカメラやリアパークアシストを全車に標準装備。さらに上級グレードでは、フロントパークアシストとブラインドスポットモニター/リアクロスパスディテクションが標準装備される。
新型ラングラーの価格/スペック
日本仕様は、2ドアのスポーツ(3.6ℓ)が459万円、4ドアのアンリミテッド・スポーツ(2.0ℓターボ)が494万円、4ドアのアンリミテッド・サハラ・ローンチエディション(3.6ℓ)が530万円(いずれも税込み)。

グレードアンリミテッド・スポーツアンリミテッド・サハラ
価格494万円530万円
パワートレイン 1995cc直4ターボ 3604ccV6
ステアリング 右
全長 4870mm
全幅 1895mm
全高 1845mm 1840mm
ホイールベース 3010mm
車両重量 1950kg 1980kg
最高出力 272ps/5250rpm 284ps/6400rpm
最大トルク 40.8kg-m/3000rpm 35.4kg-m/4100rpm
燃料タンク容量 81ℓ
燃費(JC08) 11.5km/ℓ 9.2km/ℓ
