ハードディスク価格が2011年タイ洪水以前の水準に戻るのは2014年以降

By AndiH
2011年の夏に降った大雨を原因としてタイは3ヶ月以上にわたって洪水に見舞われました。その結果、大手HDDメーカーの工場が浸水するなど大きな被害が出て2011年10月末からHDD価格が高騰。その後も供給力が回復せず、価格はある程度落ち着いたところで安定する形になっていましたが、どうやらこの状況が改善されるのは早くて2014年ということになるようです。
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調査会社IHS iSuppliはマーケットの調査から、HDD供給は洪水直後の時期から考えると回復したものの、平均卸売価格は2014年まで下落することはないと結論づけています。

出荷数では、洪水前の2011年第3四半期は1億7300万台でしたが、2011年第4四半期は29%ダウン。生産能力はじわじわと回復して2012年第3四半期までに元通りになるということで、2012年第1四半期は1億4500万台、2012年第2四半期は1億5900万台の出荷になるとみられ、2012年第3四半期にようやく洪水前の1億7600万台にまで戻ります。
しかし、出荷数が洪水前の水準に戻っても価格が同じように戻るわけではない、とIHSのアナリストであるFang Zhang氏は語っています。SeagateとSamsung、Western DigitalとHGSTという2件の大規模合併があって、HDDの2大メーカーは市場シェアを洪水前の62%から85%にまで高めています。この圧倒的なシェアゆえに卸売価格を比較的高値のまま維持することが可能になり、小売価格も簡単には下がらなくなった、というわけです。
HDDの安定的供給のため、2012年第2四半期にPCのOEMメーカーとHDDメーカーは長期契約(LTAs)を結びました。これによってHDDの数量は確保されましたが、HDDの価格は洪水前より20%高い水準で固定されました。仮にすべてのOEMメーカーがこの契約を2012年末に終えたとしても、HDD価格の低下は急激には進まず、結果、洪水前の価格水準にまで到達するのは2014年のことになるとみられています。
2年もあると新しい技術が出てきて、そもそもHDDに頼る必要がなくなるという可能性もありそうですが……。
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