片岡愛之助さんが語る「アリーナ歌舞伎舞踊特別公演」《長崎》
8月に「長崎スタジアムシティ」で特別な公演に臨む、歌舞伎俳優の片岡 愛之助さん。
NIBの単独インタビューで、公演にかける意気込みを伺いました。
【NIB news every. 2026年4月27日放送より】
◆映画『国宝』の演目をハピネスアリーナで公演
去年7月、長崎市のハピネスアリーナで県内初開催となった「歌舞伎舞踊特別公演」。
伝統と最新の設備が融合した舞台に、世代を超えて多くの観客が集まりました。
(冷川小粹アナウンサー)
「去年のハピネスアリーナでの公演、振り返ってどんな印象でしたか」
(片岡 愛之助さん)
「初めての体験でしたので、どういうふうになるのかと舞台稽古をやらせていただいたんです。初日までドキドキしていましたけど、ものすごく盛り上がって、あっという間に終わってしまいましたね」
今回の公演は、片岡 愛之助さんの挨拶から始まり、「操り三番叟」「鷺娘」「連獅子」と続きます。
(片岡 愛之助さん)
「連獅子と鷺娘は、皆様よくご存じの映画『国宝』で演じられた狂言でございます」
(冷川アナ)
「今回もハピネスアリーナの巨大なスクリーンと花道と、普段とはまた違った形の場所かと思うんですが、それを生かした演出や仕掛けもありますか」
(片岡 愛之助さん)
「ありますね。花道って普通は舞台があって若干、端の方についているんですが、今回はど真ん中、センターにバーンと引かれてある長い立派な花道ですからね。私たちもそうですけれども、なかなか皆さんが見たことのない形で演出があるので、これはハピネスアリーナでしか体験できない歌舞伎となってます。
僕らも楽しみですし、お客様がどういうふうな感じで見てくださるのか、初日が開いてみないとわからないので、みんな役者の方も楽しみにしてますね」
◆最終日が「長崎原爆の日」公演する意義とは…
(冷川アナ)
「8月7日から始まって3日間、最終日が8月9日『長崎原爆の日』に行われるんですが、この日に行うという意義は、どういうふうに感じられていますか」
(片岡 愛之助さん)
「今回、そのような日にお招きいただいて、私たちも身の引き締まる思いでもあるんです。
今、本当にいろんなところで紛争が起きたり、戦争が起きたりしているじゃないですか。
やっぱり戦争はいけないし、平和って大事なんだなと思いますね。
その昔、我らの先輩がそれこそ東京なんかで、空襲警報が鳴るんですよ。芝居をやっている最中に。そうすると、芝居って一時中断するんです。みんな逃げてそれがやんだら、もう一回、その続きから始めてあげて。
そんなことを大先輩が、笑ってよくお話してくださっていました。今では考えられないですけれども、やはり平和じゃないと何もできないじゃないですか。
だから “平和のありがたさ” というものを、僕らも胸に刻みながらしっかり努め、そしてもちろん、長崎の人はその事をよく分かっていらっしゃると思いますし、それ以外の他府県から長崎へ歌舞伎を見に来てくださる人々も、そういうことを胸に刻みながら、しっかりと観ていただきたい。
“平和” ということをしっかりと意識しながら、大切なんだということを認識していただきながら観ていただきたい。私たちもそれを胸に、務めさせていただけるという、こんなありがたいことはないですし、しっかりと努めたいと思います」
(冷川アナ)
「改めて芸術が平和にもたらす貢献というのは、どういったことがあると思われますか」
(片岡 愛之助さん)
「そんなに大きなことは言えませんけれども、やはり僕らの芸術というものを観ると、人はやはり心が和むじゃないですか。それは非常に大事と思うんですよね。
だから芸術文化というのを大切になさっている国は、うまくいっていると思うんですよ」
◆アリーナ歌舞伎だからこその演出を体感してほしい
1年ぶりに長崎で開催される新感覚の歌舞伎。
出演者が目の前を通る特設の花道や、表情の細部まで楽しめる大型ビジョンで、歌舞伎の迫力と臨場感を味わえます。
(片岡 愛之助さん)
「私の中では “第2の故郷” と思っているぐらい、長崎のことが大好きでございます。アリーナ歌舞伎の第2回、また今年も務めさせていただきます。本当に初めて歌舞伎をご覧になられる人にもぴったりですし、いつもご覧になられている人にも、“こんな演出なんだ”と。
アリーナ歌舞伎だからこその演出がございますから、そういうのを観ていただきたいと思っております。
そしてまちで見かけたら、気軽に声をかけてください」
片岡愛之助さんらが出演する長崎スタジアムシティ「アリーナ歌舞伎舞踊特別公演」のチケットは、スタジアムの公式アプリなどで販売されています。
