事故を起こしたマイクロバス(6日、福島県郡山市で)=永井秀典撮影

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 福島県郡山市の磐越自動車道で私立北越高校(新潟市)の生徒18人が死傷した部活動の遠征バス事故。

 北越高校男子ソフトテニス部員を乗せて事故を起こした遠征バスは、バス会社「蒲原(かんばら)鉄道」(新潟県五泉市)の営業担当者がレンタカー業者に手配した白ナンバーの車両だったが、こうしたレンタカー利用は少なくとも3年前から行われていたことが、同社関係者への取材でわかった。

 同社は長年、同校の部活動の遠征用貸し切りバスのほか、スクールバスの運行も請け負ってきたといい、遠征ではスクールバスの車両を活用。運転手だけ用意して、貸し切りバスより費用を安くしてきたという。

 しかし、2023年度の途中でスクールバス運行の委託先が別の会社に変更され、遠征時のスクールバス活用が難しくなった。そのため営業担当者が、レンタカーを代わりに確保するようになったという。

 ただ、レンタカー利用を巡っては、磐越道で事故を起こしたバスも含めて、会社側と学校側の見解が異なる。

 同校の記者会見での説明によると、男子ソフトテニス部は昨年度、12回の遠征で同社を利用。「8回が貸し切りバスで、4回は手配してもらったレンタカーのワゴン車を教員が運転」のはずだったが、請求書を確認すると、8回中3回は明細に「レンタカー代」「人件費」と記載されていた。3回とも、同校としては貸し切りバスの手配を依頼したつもりだったという。

 また、国土交通省がレンタカー業者の記録を調べたところ、過去1年間で同校名義の契約は数十件あった。うち約10件は男子ソフトテニス部など複数の部活名義で、蒲原鉄道の営業担当者を運転者としていた。運行主体が学校側だと判断された場合、「自己のための運行」として、ドライバーに報酬が渡っても違法な「白バス」に問えない可能性があるという。

 福島県警は同社から押収した資料を精査し、「白バス」に該当する事案がないか慎重に調べる方針。