息子は「初任給25万円」で“平均より高い”と思っていたら、今は「大卒平均26万円」と聞きビックリ! 世の中の新卒はそんなにもらってるんですか? 就活生の「理想の初任給」も確認
大卒の初任給は“26万2300円”で年々上昇
厚生労働省が発表した「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によると、新規学卒者の賃金は大卒で26万2300円となっています。対前年増減率は5.6%の増加を記録しており、過去の推移と比較しても初任給は上昇傾向にあることが分かります。
背景には、物価上昇への対応や労働力不足を解消するため、企業側が積極的に賃上げを進めている現状があります。特に近年はこの動きが顕著で、優秀な学生を獲得するために初任給を戦略的に引き上げる企業が目立っています。
掲題の初任給25万円は、平均の26万2300円と比較して大きく離れているわけではありません。業界や企業の規模、地域差を考慮すれば、ほぼ一般的な範囲内といえるでしょう。
新社会人の42.8%は入社を決める際に「初任給を重視」
株式会社学情が2025年入社の新社会人を対象に実施した、「20代の仕事観・転職意識に関するアンケート調査(初任給)2025年4月版」によると、新社会人の約42.8%が企業選びの際に「初任給を重視した」と回答しています。給与水準は生活の安定や、将来設計に直結するため重要な判断基準になっていると考えられます。
一方、同社が20代の転職希望者を対象に実施した別の調査では、転職で重視するようになった点として「仕事内容」や「キャリアビジョン」「福利厚生」といった回答も見られました。
20代の仕事選びにおいて、新卒時は初任給に目がいきがちですが、キャリアを重ねるにつれて働きやすさや自己成長といった多角的な視点で判断するように変わっていくことが分かります。
就活生の「理想の初任給」は“29万6000円”
今の学生たちは、社会に出る前にどの程度の給与を夢見ているのでしょうか。株式会社Synergy Career(シナジーキャリア)が2026年卒の就活生を対象に実施した、「初任給に関するアンケート調査」によると、理想の初任給は平均29万6000円という結果でした。
同調査における理想として最も多かったのは26万~30万円ですが、回答者の実際の初任給で最も多かったのは21万~25万円となっています。
実際の平均額である約26万円台と比較しても、学生側はより高い水準を期待していることが分かります。この理想と現実の乖離(かいり)には、物価高や将来への不安から、若年層のより高い収入を求める志向が強まっているという背景があると考えられます。
まとめ
近年の初任給上昇は目覚ましく、大卒平均が26万円を超える時代となりました。統計上の平均はあくまで目安であり、25万円程度という初任給は、世の中と比較しても少ない金額ではありません。
むしろ就活生の現実的なボリュームゾーンに合致しており、社会人としての平均水準に近いスタートといえます。今後は初任給の金額そのものだけでなく、その後の昇給制度や福利厚生も大切なポイントとなるでしょう。
出典
厚生労働省 令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況 新規学卒者 第10表 新規学卒者の性、学歴別賃金及び対前年増減率
株式会社学情 20代の仕事観・転職意識に関するアンケート調査(初任給)2025年4月版
株式会社学情 20代転職希望者の8割が「新卒の就活と比べ、企業を選ぶ視点変化」
株式会社Synergy Career 【調査レポート】 就活生の理想の初任給は29.6万円 初任給の高い企業に対するイメージ「長期的な昇給が気になる」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
