料理家・大原千鶴さん、子育てを終えた今の「リアルな食事」。ご自愛メシ“具だくさんみそ汁”で整う
料理研究家として雑誌や書籍、テレビなどで活躍中の大原千鶴さん。2月に書籍『大原千鶴の私が好きな野菜のごちそう』を出版。3人(長男25歳、二男24歳、長女20歳)の子育てが終わり、以前とは少し変わってきたという食生活について伺いました。

「旬のもの」がいちばんおいしい!
――好きな食べ物はなんですか?
大原千鶴さん(以下、大原):難しい質問だけれど…、「旬のもの」という答えがしっくりきます。春は新タマネギ、夏はキュウリやトマト。秋はレンコン、キノコ、冬は白菜。野菜は年じゅう手に入るものが増えましたが、とくに冬野菜なんて、夏に食べてもおいしくないんです。旬の野菜はシャキッとしていて栄養価も高いし、なによりおいしい。せっかく四季がある日本に生まれたのだから、季節ごとにそのときおいしいものを味わいたい、と思うんです。
――春が旬の食材の、おいしい食べ方を教えてください。

大原:ここ数年、春はワカメを採りに行くのが恒例になっていて。持ち帰って、たたいた梅干しとカツオ節であえ物にしたり、タケノコと「若竹煮」にしたりして存分に味わいます。

また、淡路島から葉つきの新タマネギを送ってくださる方がいて、レンチンしてポン酢をかけるだけですごくおいしい。葉は香りがあって、お肉と炒めてご飯のおかずにします。
――食生活で意識していることや、毎日食べるものはありますか?

大原:食物繊維とタンパク質を意識してとるようにしています。食物繊維はおもに野菜から。豆腐などの大豆加工品は毎食といっていいくらい食べています。

子どもたちが幼い頃はから揚げやハンバーグもよくつくりましたが、最近、お肉はたくさん食べられなくなってきて、焼き鮭やサバなどの魚が多いですね。

子どもが大きくなって、家族の食卓が変わった
――家族の食卓が変化してきたとのことですが、どんなふうに変わったんですか?
大原:みんなで食卓を囲む機会は減りました。夕食を必ず食べるのは私たち夫婦と長男。二男と娘はいつ帰ってくるのかわからないので、煮物や浅漬けなどのつくりおきをいくつか冷蔵庫に常備しています。サッと焼くだけでいいようなお肉や魚も入れておくと、勝手に取り出して自分でなんとかして、食べてくれます。
――なるほど。お子さんたちも自分で“なんとかする”ことができるんですね。
大原:うちの子どもたちは、インスタント食品やコンビニのものをあまり食べないんです。禁止した覚えもないし、料理をちゃんと教えたこともなかったと思うのですが、私が料理をしている姿を見て育ったからでしょうか。ただ、ちょっとした工夫はあります。つくりおきのものは1食分ずつ分けておく。大きめの保存容器に入れてしまうと、そこから取り分けてまでは食べないんです。私も、1食分のものがひとつ減っているとだれかが食べたことがわかりやすいから。
適度な運動も健康の秘訣です
――食生活以外で、健康維持のためにしていることはありますか?
大原:週に何回か、エクササイズの動画を見ながら軽く運動をしています。あと、わが家は洗濯物を干すのに階段を上がらなくてはいけないので、それもいい運動になっているんじゃないかなと。

ちょっと調子が悪いかな、と思ったときは、みそ汁などの汁物で体を中から温めます。意外とどうにかなるんですよ。
