大学からMLBへ ジャイアンツ・ビテロ新監督の“固定起用”に疑問の声 代打使わぬ采配の是非
ジャイアンツは近年、26人枠をフル活用し、試合中の細かな選手交代によってプラトーンの利点を最大化するチームだった。だが、トニー・ビテロ新監督の就任後、そのスタイルに変化が見られていると「ニューヨークポスト」紙が6日に報じた。
シーズン序盤、控え5人の起用は極めて限定的だ。10試合を終えた時点で、クリスチャン・コス内野手とジャレッド・オリバ外野手はまだ一度も打席に立っていない。ベンチで最も打力が期待されるヘラル・エンカーナシオンも、代打での起用はわずか1度にとどまっている。チーム全体で、試合中のベンチ起用はリーグでも最少だ。
テネシー大学からメジャーに転身した新人監督ビテロの采配は、今球界の注目を集めている。ファンや他球団は、その傾向を探ろうとしているが、本人は「ラインアップに特別な意図はない。勝つために最善を尽くしているだけだ」と語る。しかし実際には、“選手を固定して使う”姿勢が際立っている。
象徴的だったのは開幕カードのヤンキース戦。左腕ティム・ヒルがリリーフ登板し、李政厚との対戦を迎えた場面。ベンチには右打者が5人控えていたが、李をそのまま打席に立たせた。李は三振に倒れ、試合も3−1で敗れた。李は対左投手の通算OPSが.601と苦手傾向にある。それでもビテロは「代打は全く考えなかった」と明言している。
数字もその傾向を裏付ける。今季、ジャイアンツ打者が左右の有利な対戦を得た割合は47.5%で、リーグ4番目の低さ。一方で、ガーディアンズは78.1%でトップに立つ。ジャイアンツは2023年には62.4%でリーグ上位に位置し、代打起用も179回とMLB最多タイを記録していた。それと比べると、今季の変化は明らかだ。かつての“マッチアップ重視”のチームは、今、“固定重視”のチームへと変わりつつあるが、問題はチームが3勝7敗と負け越している点にある。
