[2.6 J1百年構想WEST 長崎 1-3 広島 ピースタ]

 シーズン移行に伴う2026年上半期限りのJ1百年構想リーグが6日、開幕し、WEST第1節ではサンフレッチェ広島がV・ファーレン長崎を3-1で破った。広島は新加入のFW鈴木章斗(←湘南)がさっそくゴールを決めるなど、3得点のゴールラッシュで快勝。J1に戻ってきた長崎は終盤に意地の1点を返したが、初勝利はお預けとなった。

 8年ぶりの昇格を決めた長崎は一昨年完成した新スタジアムPEACE STADIUM Connected by SoftBankでのJ1初戦。大卒2年目のMF松本天夢がJ1カテゴリで初出場を果たした他、新加入のDF進藤亮佑(←C大阪)、MF長谷川元希(←新潟)、FWチアゴ・サンタナ(←浦和)が先発出場した。

 対する広島は今季からバルトシュ・ガウル監督が新たに就任したなか、昨季の3バックを支えた日本代表DF荒木隼人と主将のDF佐々木翔が負傷欠場。韓国代表DFキム・ジュソンとDF山崎大地が先発に起用された他、新加入の鈴木、MF松本泰志(←広島)、FW小原基樹(←新潟/期限付き移籍から復帰)が先発した。

 立ち上がりは拮抗した展開となり、広島がボールを握りながら押し込むのに対し、長崎は守りながらカウンターを狙うという構図。まずは前半7分、広島はCKのこぼれ球から鈴木がボレーシュートを放つも、これが右ポストに弾かれると、同18分、長崎は速攻から昨季チーム得点王のFWマテウス・ジェズスが左足で狙ったが、GK大迫敬介の正面に飛んだ。

 そうして迎えた前半35分、広島が均衡を破った。序盤から一貫して狙っていた右からのビルドアップでMF川辺駿が中に預け、DF塩谷司がボックス内にスルーパスを入れると、これにMF中野就斗が反応。鮮やかなキックフェイントから切り返し、中に持ち込むと、左足でゴール左隅に流し込んだ。中野は昨季、J1リーグ戦1ゴールにとどまっていたなか、開幕節からさっそく結果を出した。

 なおも攻める広島は前半41分、MF東俊希のFKからゴール前を攻め込むと、高い位置で奪ったFW加藤陸次樹がボックス内から右足シュート。だが、これは左ポストに弾かれると、こぼれ球を拾った鈴木のシュートもGK後藤雅明に阻まれる。またその直後、CKを起点に川辺がミドルシュートを狙うも、これもクロスバーに弾かれ、1-0のままハーフタイムを迎えた。

 後半開始時、長崎は松本に代わってMFディエゴ・ピトゥカを投入。昨季のJ1昇格劇を支えたブラジル人ボランチに反撃を託した。

 しかし、広島の勢いは止まらなかった。まずは後半5分、大迫のロングキックが進藤のクリアミスを誘い、ボールが最終ラインの背後に流れると、これに反応した鈴木がボックス内に侵入。ゴール前には加藤がフリーで走っていたが、鈴木は右足を振り抜き、鋭いシュートをゴール右隅に突き刺した。これで2-0。鈴木は加入後初ゴールとなった。

 さらに広島は後半9分、川辺が中盤でボールを奪ってカウンターを始め、鈴木が落としたボールを松本が左サイドにダイレクトで展開すると、そこに走った東がゴール前にピンポイントクロスを配球。そこに走り込んだ川辺が難しいバウンドのボールを右足ワンタッチで押し込み、3-0とした。

 対する長崎も後半13分、広島の山崎のクリアミスがキム・ジュソンに当たってゴール方向に転がると、これにT・サンタナがフリーで抜け出し、大迫をかわしてシュートを放つ。だが、立ちはだかったのは山崎。自らのミスを帳消しにするスーパークリアでゴールを守ると、こぼれ球に反応したMF山口蛍のシュートにも川辺が飛び込み、失点を許さなかった。

 なんとかホームで意地を見せたい長崎は後半29分、岩崎に代わってジャマイカ出身のFWノーマン・キャンベルを投入。同33分にはD・ピトゥカのスルーパスからT・サンタナがゴールに突き刺した。しかし、そこはオフサイドの判定。広島は3バックが巧みなラインコントローを見せた。

 それでも後半36分、長崎はDF江川湧清が自陣でのビルドアップから中盤を持ち運び、相手の布陣を大きく動かすと、進藤の縦パスをT・サンタナが落とし、山口が右サイドに展開する。これに抜け出したのは爆発的なスピードを持つN・キャンベル。キム・ジュソンを大きく引き離して右サイドを切り裂くと、最後は冷静にゴール前へクロスを通し、これをM・ジェズスが押し込んだ。

 だが、反撃はここまで。最後までD・ピトゥカを中心に攻撃を仕掛け、M・ジェズスやN・キャンベルがシュートを狙ったが、ゴールを割ることのできないままタイムアップを迎えた。広島は新体制で白星発進。一方、長崎はJ1で迎えた特別大会開幕戦を白星で飾ることができなかった。