Nintendo Switchのエミュレーター「Yuzu」が、著作権侵害で任天堂のアメリカ法人であるNintendo of Americaに訴えられたことに対し、Yuzuの開発元であるTropic Hazeが任天堂からの申し立てに対応することを発表しました。

Switch emulator Yuzu responds to Nintendo's lawsuit | Eurogamer.net

https://www.eurogamer.net/switch-emulator-yuzu-responds-to-nintendos-lawsuit







オープンソースで開発が行われるNintendo SwitchのエミュレーターであるYuzuは、オンラインチャットツールのDiscord上で開発コミュニティとのやり取りを行い、開発のほとんどがGitHub上で行われていることが特徴です。

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2024年2月27日、Yuzuに対して任天堂は「デジタルミレニアム著作権法(DMCA)の迂回(うかい)禁止規定に違反している」と主張し、Yuzuによる著作権侵害を非難。裁判所への訴訟の提起を行いました。DMCA第120条では、「著作物へのアクセスを効果的に制御する技術的手段の回避を主な目的とする製品」の設計や製造が禁止されており、任天堂はYuzuがこの規定に抵触していると指摘しているというわけです。

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さらに任天堂は、Yuzuはユーザーによるソフトウェアの暗号化を回避して違法にゲームをプレイすることを可能にしており、開発元であるTropic Hazeは海賊版の横行を助長していると主張しています。



任天堂はTropic Hazeに対し、DMCA違反に基づく損害賠償の支払いを求めるとともに、Yuzuのサービス停止を要求しています。

一方で訴えられたTropic Hazeは、弁護士事務所「Pierce Atwood」に依頼して、裁判所に対する書類提出日の2024年2月27日から60日以内に任天堂からの申し立てに応じることを約束し、任天堂と法廷論争を繰り広げる姿勢を見せています。

記事作成時点ではYuzuとTropic Hazeは今回の訴訟についてコメントを発表していませんが、公式サイトからは引き続きYuzuのダウンロードが可能です。

yuzu - Nintendo Switch Emulator

https://yuzu-emu.org/



任天堂は著作権侵害を厳しく取り締まっていることで広く知られており、過去には「任天堂がクッパを訴えた」と話題を呼びました。

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by Jeramey Jannene