横浜FCの井上潮音が大事にしてきた“選手としての価値”。巧みなターンでひらり「こだわりは持ってやっています」
直近2試合は連敗。思うように結果を出せていないが、チームとして戦い方にブレはない。ボランチの井上潮音は「迷いなく、試合には入れている」と語る。
試合では、どちらかと言えば、守勢に回る展開が長く続くが、焦れずにプレーすることは選手全員で共有されている。
「今、チームがこういう状況なので、そこまでリスクはおかせないというか、最悪、引き分けで勝点1でも拾って、という戦い方ですけど。そういった意味では、我慢は必要かなと思います」
「攻撃の時は、前の選手とのつながりは意識してやっていますし、守備の時は後ろの声を聞きながら、後ろがしてほしいようなポジション取りをしています」
守から攻に切り替わったタイミングは、見せ場の1つだ。味方からのパスに反応すると同時に、寄せてくる相手を巧みなターンでひらりとかわしてみせる。
強引さはなく、スムーズに、余裕を持って、前を向く。「僕の特長でもありますし、あそこでボールを取られてしまうと、僕の選手としての価値はないと思う。こだわりは持ってやっています」と言葉に力をこめる。
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そこまでサイズがあるわけでもない。だからこそ、磨いてきたストロングポイントだ。バックパスでは攻撃の“スイッチ”になりにくい。自らの果敢なアクションでボールを前に運べれば、「チームとして楽」になるのは間違いない。
「それが勝ちにつながっているかは分からないですけど、そういう流れを持ってこられるようにしたい」
今季にヴィッセル神戸から完全移籍で加入。リーグ戦では、ここまでの24試合すべてに出場し、13節以降はスタメンを続ける。「自分のリズムもできてきて、充実感は得られている」という。
「最初よりは、周りの人の特長も理解していますし、僕の特長も理解してもらえていると思う。自由にやらせてもらえているので、やりやすさがあります」
自身のパフォーマンスには確かな手応えがある。それをいかに勝点につなげるか。J1残留を手繰り寄せるためにも、背番号20のさらなる奮起が必要だ。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)
