馬前総統、中国の対台湾政策トップと面会 92年コンセンサスの重要性強調

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(武漢中央社)中国を訪問している馬英九(ばえいきゅう)前総統は30日、湖北省武漢市で中国の対台湾政策担当機関、国務院台湾事務弁公室のトップを務める宋濤主任と面会し、台湾と中国の窓口機関の間で1992年に確認されたとされる「92年コンセンサス」の重要性を改めて強調した。

馬氏はあいさつで、総統時代(2008〜16年)に両岸(台湾と中国)が政治的な基礎である92年コンセンサスを共有して通信、通航、通商のいわゆる「三通」を実現させ、双方の人民が恩恵を受けたと指摘。15年にシンガポールで中国の習近平国家主席と会談した際にも改めてその重要性を確認したと振り返った。

また、92年コンセンサスがあるからこそ、両岸は争議を棚上げし、相互利益を生み出し、平和的発展を目指すことができると強調。両岸間には歴史によって残された複雑な関係があり、交流の中で生じた問題もあるとしながらも、交流や話し合いの中で、現実と向き合い、成果を積み重ね、信頼関係を培うべきだと主張した。

15年の会談で目標とされたことは、両岸関係の問題は台湾海峡両岸が自ら平和的に解決できると海外にアピールすることだったと説明。今後既存の基礎の上で、引き続き制度化して発展させるべきだと語った。

宋氏は「われわれは一つの家族であり、誰もわれわれを分けられない」と指摘。平和や発展、交流、協力をすることは両岸同胞共通の願いだとし、引き続き台湾同胞へ関心を払い、尊重し、思いやり、恩恵を与えると述べた。

(呂佳蓉/編集:齊藤啓介)