秋篠宮さま“側近”に賄賂訴訟報道…周辺で騒動続出に宮内庁内でも「また皇嗣家か」と嘆息

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秋篠宮ご夫妻は、1月30日にギリシャのミツォタキス首相夫妻と面会された。昨秋に総額で30億円を超える改修工事を終えた秋篠宮邸で首相夫妻を出迎えた秋篠宮ご夫妻は、通訳を介さず英語で地球温暖化問題などについて懇談されたという。

秋篠宮家は筆頭宮家として、数多くのご公務に携わられている。各種団体の総裁職にも数多く就かれており、秋篠宮さまは山階鳥類研究所や日本動物園水族館協会をはじめとして、18もの総裁職などをお務めになっている。また紀子さまも、結核予防会の総裁など7つの肩書をお持ちだ。

そんな秋篠宮家について、2月2日発売の『週刊文春』(以下、文春)が、秋篠宮さまの“側近”とも言われる人物が関わる“100万円賄賂”訴訟を報じ、波紋が広がっている。

「2020年、京都・嵐山の夏の風物詩とされる鵜飼見物の屋形船を運営する会社で、前社長の不明瞭な支出が浮上したそうです。同年8月に会社側が前社長を、使途不明金1千100万円の損害賠償を求めて提訴したのですが、裁判に提出された2018年の帳簿に、“秋篠宮様へ100万円”という記載があったと文春が報じているのです。

前社長が100万円を手渡したと主張している相手は、山階鳥類研究所の所長だった奥野卓司氏。秋篠宮さまは2009年に共著の専門書を出版したこともあり、奥野氏は鳥類研究に関する“側近”としても知られています」(皇室担当記者)

裁判は現在も進行中で、3月にも判決が下されるという。前出の皇室担当記者はこう話す。

「前社長は鵜飼のイベントに秋篠宮さまを招くために、奥野氏に金銭を渡したなどと裁判で主張しているそうです。

ただ、文春の取材に対して前社長と奥野氏の主張は食い違うばかりで、金銭の行方については不透明なまま。宮内庁は文春に対し、秋篠宮さまが100万円を受け取った事実などを否定しています。

現在の秋篠宮家は、かつての東宮職と同じように皇嗣職が経理面を厳密に管理しており、秋篠宮家に出所があやふやな金銭が渡ることはありえません」

秋篠宮家にとって一連の騒動は、「庁内では迷惑な話と受け止められています」と宮内庁関係者は明かすが――。

「報じられているように、奥野氏がイベントに皇族の出席をあっせんしていたなら、『皇室利用』以外の何物でもありません。さらに、金銭を求めていれば完全に“アウト”でしょう。しかし、『また皇嗣家に新たな問題ですか』とうんざりする声が上がっていることも事実です。秋篠宮家の周囲では、頻繁に金銭に絡んだ騒動が起こっているものですから……」(前出・宮内庁関係者)

■天皇陛下と対照的なお人柄ゆえに……

海外メディアからも注目を集めた「金銭トラブル」といえば、小室佳代さんと元婚約者を巡る騒動がある。また本誌も昨年10月に秋篠宮邸の改修工事を巡って、工期の大幅遅延や“予算オーバー”疑惑などを報じてきた。

「改修工事の途中に、“資材は海外製が望ましい”などの要望が秋篠宮家側から次々と示され、改修工事関係者からは『予算を超えた額は自分たちが負担するしかない』という声まで上がっていたというのです。

さらに、秋篠宮さまが名誉総裁を務められる世界自然保護基金(WWF)ジャパンで、パワハラ問題や職員の大量退職が起きているという昨秋の報道も注目を集めました」(前出・皇室担当記者)

なぜ、秋篠宮家の周りでトラブルが頻発してしまうのか――。前出の宮内庁関係者によれば、

秋篠宮さまは、親しくなるとお酒を飲みながら気さくにお話しされる方で、お知り合いも多く、豊富な人脈をお持ちです。人付き合いについては、きわめて慎重なご姿勢を一貫している天皇陛下とは対照的といえます。

ですが、相手によっては勘違いする人もいて、皇室という権威を利用し、お金儲けにつなげようとする人間や団体も近づけてしまっている側面も否めません」

また、皇嗣という皇位継承順位第1位の皇族としてのお務めと、一皇族として携わられてきたご公務を、秋篠宮さまが併せてこなされている現状がある。

「天皇や皇太子は日本赤十字社や五輪などの例外を除き、名誉職には就かない慣例があります。しかし、秋篠宮さまは皇嗣となられる前から就かれていた役職を引き続きお務めになっています。

将来的に皇族数が減っていく現状から、“投げ出すわけにはいかない”という責任感からお続けになっているのでしょうが……」(前出・宮内庁関係者)

こうした現状の問題点を、近現代の皇室に詳しい静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんは次のように指摘する。

「秋篠宮家は皇嗣家という、将来の皇位継承者を擁する皇太子家としての機能と、筆頭宮家としての機能の二重構造を持っています。これまでの皇太子家より、天皇家とは別の独立した活動をすることも可能になりました。

とはいえご活動の広がりとともに民間とふれ合う機会が多くなり、皇室を利用しようとする人が付け入る余地を広げてしまっているのです。文春が報じた訴訟も、権威が利用されるかもしれないという配慮に欠けていたという点で、秋篠宮さまの“脇の甘さ”から派生した問題であるといえるでしょう」

小田部さんは、皇族が各種団体の名誉総裁などをお務めになる際のルールが確立していないことにも問題があるとし、こう続ける。

「就任の経緯や活動状況、経費などが公開されないことで、利権を得ようとする人を皇室に近づきやすくしています。ルールを設け、国民にオープンにすることが、その団体や活動の信頼を高めるうえでも必要だと思います」