2023年4月からNHK受信料の未払い者に対して「割増金」を請求できる制度が導入される。悪質と判断された受信料未払い者に対し、NHKは受信料の2倍の割増金を請求できるようになる。NHKは2022年12月に契約の申込み期限や割増金などを定めた放送受信規約の変更案を総務大臣に認可申請しており、総務省が1月18日、認可を発表した。

 規約変更により、テレビ設置の翌々月末日までにNHKに受信契約の申し込みをしなければ、割増金が請求される可能性がある。不正な手段で受信料の支払いを逃れた場合も対象となる。

 NHKの“罰金”制度ともいえるが、SNSには不満の声が渦巻いている。

《払ってないひとから2倍の罰金とれるようになる?見てないのにお金とるってやばくない?》

《法外すぎ。私有地への違法駐車の罰金じゃあるまいし》

 特に多いのが、「スクランブル化」を求める声だ。つまり、契約した人、見たい人だけが受信料を払い視聴できるようにした方がいいというわけだ。

《スクランブルを掛けるのが筋だし、それがどうしても嫌なら全面に透かし文字を入れるなり画面の大部分に「受信料支払いはこちら」とドデカいQRコードを表示するなりすれば良い》

《我が家は受信料を支払っていますが職場に支払わずに視聴している方がおられます。そのような不公平をなくすためにもスクランブル化を検討いただきたい次第です》

 NHKはホームページで「なぜ、スクランブル化を導入しないのか」について

NHKは、広く視聴者に負担していただく受信料を財源とする公共放送として、特定の利益や視聴率に左右されず(中略)誰にでも分けへだてなく提供する役割を担っています」「スクランブルをかけ、受信料を支払わない方に放送番組を視聴できないようにするという方法は一見合理的に見えますが、NHKが担っている役割と矛盾するため、公共放送としては問題があると考えます」

 などと説明している。

 SNSには、「チューナーレステレビにしたい」という声も多い。

「テレビとは、モニターとチューナーが一体化したものですが、そこからチューナー機能を除いたのがチューナーレステレビです。いまはNetflixやYouTubeなど多くの動画配信サービスがあるので、それらのアプリを入れて視聴することが可能です。2021年12月にドン・キホーテが発売して話題となり、現在は様々なメーカーから発売されています。将来的な扱いはわかりませんが、いまの時点では、NHKの受信契約は不要とされています」(家電ライター)

 1月18日には、ニトリが4K43型液晶のチューナーレステレビを発売。34900円という低価格もあり、注目を集めている。

《次買うテレビはチューナーレスのモニターにするんだ。サブスク、ゲーム、YouTubeが出来れば良いから》

NHK年間支払いしてるから次の更新までにチューナーレステレビ買わなきゃな…》

 テレビ離れがますます加速しそうだ。