落合陸(おちあい・りく)/ 1999年5月23日、埼玉県出身。175センチ・72キロ。尾間木SSS−柏U-12−柏U-15−柏U-18―VONDS市原―東京国際大。(C)SOCCER DIGEST

写真拡大 (全4枚)

 東京国際大で10番を背負う落合陸は、柏レイソルのU-12、U-15、U-18時代、すべてのカテゴリーで背番号10を託された。主戦場はトップ下。名実ともにチームの中心プレーヤーだった。だが、惜しくもトップチーム昇格は叶わなかった。

 高校卒業後は東京国際大からオファーを受けながら、受験に失敗。1年間の浪人中に所属したVONDS市原では怪我に泣かされた。翌年に晴れて東京国際大に進学し、強い覚悟で再出発を図った落合は、そこで急成長を遂げる。そして2021年10月、2023年からの柏加入が内定した。

 紆余曲折はあったが、険しい道を進み逞しくなった落合。その飛躍までの成長過程は心に響くものがある。

――◆――◆――

――まずはプロ内定おめでとうございます!!

「ありがとうございます!!」

――昨年10月に柏レイソルへの2023年加入が決まった時の心境は?

「プロサッカー選手のスタートラインに立てると決まり、ホッとしました。心の底から嬉しかったですね」
 
――柏に何を評価されたと感じる?

「守備の成長かなと。U-12からU-18まで柏のアカデミーでプレーし、持ち味の攻撃力はクラブも見てくれていたはずです。足りなかったディフェンス力を東京国際大で鍛えたから、プロ入りを叶えられた」

――プロ内定までの経緯は?

「昨年の夏に3日間、柏の練習に誘われて参加し、短い期間でしたがアピールが実りました。特にトレーニングマッチは手応えがありましたね」

――練習試合でどんなアピールを?

「3−4−2−1の左シャドーで出場し、ミーティングでネルシーニョ監督に要求された守備のタスクを完遂しました。前線からのプレッシングは東京国際大でも取り組んでいるので、問題なくできたはずです。攻撃の指示は少なかったですが、自己判断で相手の背後を突くランニングを繰り返しました。オフ・ザ・ボールの動きも評価してもらえたのかなと」

――プロ内定後、柏への練習参加の頻度は?

「時期によります。今季はキャンプから3月頃まで、頻繁に練習参加できました。ただ、コロナ禍の影響により関東大学リーグの試合日程が流動的でスケジュールが読めず、今は東京国際大でトレーニングしています。ネルシーニョ監督の戦術は頭で理解するだけでなく、身体で覚える必要があるので、慣れ始めた頃に大学に戻るもどかしさはありましたが、東京国際大の勝利ももちろん大事。気持ちを切り替えた今は、目の前の練習や試合に集中しています」

――今季の開幕前に柏の特別指定選手に登録され、2月23日に行なわれたルヴァンカップの京都戦でJデビュー。頻繁に練習参加した時期は、アピールが実り試合経験も積みました。

「そうですね。トレーニングで手応えを感じていたし、練習でチーム戦術を理解し始めていたので、実はあまり緊張もしなくて。ワクワクした気持ちですんなり試合に入れて、柏の勝利のためにプレーできました」
 
――3月2日に行なわれたルヴァンカップの札幌戦では、ホームデビューも飾りましたね。

「出場時間は1分と短かったですが、柏のアカデミー時代から憧れた日立台(三協フロンテア柏スタジアム)でプレーできたのは感慨深かった」

――ルヴァンカップのグループステージでは4試合に出場しました。最も手応えを感じたゲームは?

「先ほどのデビュー戦となった京都戦です。攻撃時のボールタッチ数は少なかったですが、プロのプレー強度に戸惑わず、冷静に試合に入れました。ポジショニングは悪くなかったはずですし、守備ではチームのためにアグレッシブにプレッシングできました。出場時間が伸びれば、攻守でさらに活躍できると、自分に伸びしろを感じた一戦でしたね」