強弱や声色の変化を使って巧みに歌い回すジェシーに対し、音程に対してまっすぐに声を当てるのが森本。高さによらず粒の揃った、太く抜けの良い響きは、どのフレーズを奏でても非常に心地良い。

6人の歌声のなかで、ひときわ明るく柔らかい声質を持つ高地優吾は、歌い回しのテクニックを押し出すよりも、口角をつねに上げながら言葉一つひとつを丁寧に、そして誠実にメロディーに乗せてくる。

“Good Times”、“Takes Two”のようなミディアムテンポの曲のなかでは特に良いアクセントとなって、ホッとするような温かさと爽やかさを添えている。

■伴奏を必要最低限に抑えた「リスキー」なアレンジに向き合う6人の歌声

“8am”、“Cassette Tape”の2曲に、今回のアルバムを通して6人が世間に示したかった音楽への想いを強く感じた。

伴奏を必要最低限に抑え、一人ひとりの歌声という最大の魅力を丁寧に並べていく。飽きや物足りなさが出てしまいそうな、歌う側としては非常に無防備で繊細、そしてリスキーなアレンジではあるが、そこに向き合い奏でる6人の歌声は、もうすでにアーティストの空気を纏っている。

ジャニー喜多川氏が「6つの音色、原石」と名づけたSixTONESはアイドルという枠を越え、『CITY』という一石を投じる。

“Fast Lane”のなかで<誰も追いつけない>と高らかに宣言する彼らの音楽を、ぜひ一度先入観なしで味わっていただきたい。「ジャニーズは歌が下手」なんてイメージは豪快に吹き飛ばされるような、圧倒的な存在感とワクワク感を感じさせてくれるだろう。

(テキスト/才雅、編集/原里実)