■MISIA“Everything”の最高音よりさらに半音高い「ファ」を伸びやかに奏でる京本大我

1月5日に発売される『CITY』は、SixTONESにとって2枚目のアルバムとなる。いくつかのインスト楽曲を「Interlude(幕間)」として挟みながら、朝から夜までの1日の流れをイメージしたアルバム全体の構成。そして、メロディー、歌詞をたどるだけではなく、それぞれの楽曲の主人公を演じるように丁寧に奏でる表現力は、前作『1ST』からの大きな成長を感じさせる。

“マスカラ”は、2019年2月に“白日”を発表し日本の音楽シーンに大きな衝撃を与えたKing Gnuの常田大希が書き下ろした1曲。

フレーズの頭に休符を多用する独特なリズム、上下に忙しく動くメロディー……非常に難易度の高い楽曲ではあるが、6人それぞれが、難解なパズルを楽しみながら完成させてしまう子どものような好奇心を持って見事に自分たちの懐に入れ、歌いこなしている。

新曲の“Rosy”は、2022年1月公開の映画『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』日本語吹き替え版の主題歌。歌詞を見ながらでも追いかけるのが大変なほど、疾走感あふれるメロディーのなかであっても、隙あらば……とフレーズ終わりに余裕綽々のフォール(伸ばす音のなかで、音程を徐々に下降させる)を入れるジェシーの歌唱力には、やはり驚かされる。

ラストのサビ前、京本大我が奏でる高音「HiHi F(ファ)」にも注目だ。ピアノの鍵盤で真ん中にある「ドレミファ」の「ファ」から2オクターブ高いこの音。例えば、MISIA“Everything”、Superfly“愛を込めて花束を”の最高音「HiHi E(ミ)」(<あなたが想うより強く>の「う」、<理由なんて聞かないでね>の「い」の箇所)よりもさらに半音高く、男性ボーカリストでここまでの高さが出ていることには度肝を抜かれる。

アルバムを通して強く感じたのは、6人のメンバーそれぞれが、音楽というフィールドを心の底から楽しみ、躍動している高揚感だ。

2021年、ミュージカルやバラエティー、ドラマや映画など、さまざまな分野で活躍していたSixTONESが、アルバムレコーディングのために10曲以上の新曲を覚え、歌いこなすまでに持っていく作業はさぞや大変だったに違いない。しかしながら、彼らの歌声はそれを微塵も感じさせないどころかむしろ、「自分たちの活動の原点はここなのだ!」という強い意志、そして覚悟を感じさせるものだ。

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