藤田ニコルさん(2019年撮影)

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モデルでタレントの藤田ニコルさんが、2021年6月7日に放送された「人生が変わる1分間の深イイ話」(日本テレビ系)に出演。両親の離婚や学校でのいじめ経験などの過去を告白したことに、大きな注目が集まっている。

「わたしがサンドバッグになればいいと思った」母の告白

藤田さんは2009年、11歳でティーンファッション誌「nicola」のモデルオーディションに合格しデビュー。その後も数々の雑誌を渡り歩く傍ら、2015年頃からテレビでの活動も開始。今やバラエティー番組に欠かせないタレントとなり、自身が立ち上げたファッションブランドも順調のようだ。

そんな藤田さんの両親は、ロシア人とポーランド人のハーフの父と、日本人の母。社長業を営んでいた父のおかげで、家にはお手伝いさんが複数人いるほどのお金持ちだったが、2歳のときに父の事業が失敗し、両親が離婚した。

その後母は、昼はパチンコ店、夜はスナックで働き、女手一つで藤田さんを育てる。藤田さんは多忙な母の助けになりたいとの気持ちから、ティーンモデルになることを決意。2回目の挑戦で見事合格するも、待っていたのは思うように撮影に呼ばれない日々と、陰口を言われたり、嫌がらせにあったりする学校生活だった。

そんななか、お金がないゆえ100均コスメでメイク研究をしていたことが、nicola編集部に注目され、これがきっかけで同世代から圧倒的な支持を得るように。しかし、タレント活動も始めた藤田さんは身も心も疲れ果て、母に八つ当たりすることもしょっちゅう。

母は当時を振り返り、「わたしがサンドバッグになればいいと思った」と娘を受け止める覚悟を決めていたと明かす。

「生き様がカッコよすぎる」

また、「にこちゅう」と呼ばれる自身のファンを大事にしている藤田さん。そのなかでも、「ななみん」と呼ばれている、SNSではすべてに反応、イベントでは最前列にいてくれるようなコアな15歳の女性ファンについて話が及ぶ。

実はななみんさん、藤田さんが開いたイベントに行った2日後、持病による不整脈で倒れ、帰らぬ人になったという。

藤田さんがななみんさん宅に献花に訪れた際、部屋にはツイッターで藤田さんからもらったリプライをコピーしたものが飾られていた。

これに感動した藤田さんは、現在も忙しい合間を縫ってファンへのリプライや反応をこまめにしていると告白。ななみんさんの命日にはSNSで彼女のことについて更新するなど、これからも「ファンベース」での活動を大事にしていくと語るのだった。

華やかな経歴の裏で、両親の離婚や、学生時代のいじめ、一番とも言えるファンの突然の死など、壮絶な半生を送ってきた藤田さん。どこまでもファン想いな姿勢に、番組の視聴者からは

「にこるんの考え方素敵すぎて泣いてしまった」
「凄い芯がしっかりしてるなって改めて尊敬... これからもっと応援したくなりました!」
「今日から推しだな。 確定 マジでかっこいい」
「ニコルちゃんの見た目とかも大好きなんだけど考え方とかが本当好きで、容姿も努力めちゃくちゃしてるのがわかるし、 "藤田ニコル"という存在全て尊い」
「まじで泣けたし 生き様がカッコよすぎた 見習う事しか無かった」

などの反響があがっている。