「たまには発泡酒じゃなくてちょっといいビールが飲みたいよ」という気分の日はないだろうか。とはいえ、高級スーパーで見慣れない缶ビールの棚を眺めてみても、どれが口に合うのか……と、戸惑ってしまう人も多そうだ。そこで今回は筆者が気になる「ちょっと贅沢な缶ビール」を飲み比べてみた。

ちょっと贅沢な缶ビールを飲み比べ


○爽やかで飲みやすい キリン「GRAND KIRIN IPA」

まずは、爽やかなラベルのデザインが目を引く、キリンの「GRAND KIRIN IPA」。ラベルの見た目そのままに、柑橘系のフルーティーで爽やかな飲み口が印象的なビールだ。

キリン「GRAND KIRIN IPA」


ひと手間かけたホップを漬け込むことで、フルーティーな香りと上質な苦みを引き出すIPA(インディア・ペールエール)スタイルを採用しているとあって、爽やかさだけではない、しっかりとした苦みもあるのが特徴。ただ、苦みは切れがよく、すっと消えるので、後味は非常にすっきりしている。

"クラフトビールならではの味わいを体験したいけれど、苦みや癖が強いのは苦手"という人にぴったり! 日常的に飲みやすい商品ではないだろうか。

○香りたつビール サッポロ「SORACHI 1984」

次にトライしたのは、希少なホップ「ソラチエース」を100%使っている、サッポロ「SORACHI 1984」。特に印象に残ったのが、その香りの強さだ。「ソラチエース」独特の、杉やヒノキ、レモングラスのような香りをドライホッピング製法で引き出しているという。

サッポロ「SORACHI 1984」


香りの印象は強いものの癖が強いわけではなく、飲み口は軽やか。飲んだ後もうまみが残る味わい深いビールで、"凛として、香り立つ"というキャッチコピーに納得の1杯だった。

○心地よい苦みを楽しむ サントリー「TOKYO CRAFT」

サントリー「TOKYO CRAFT」は東京・武蔵野ブルワリーで作られたこだわりのビール。飲み始め、フルーティーで豊かな香りが口の中に広がり"飲みやすい"という印象から始まる一方、最後はしっかりとした苦みが楽しめる商品となっている。

サントリー「TOKYO CRAFT」


ただ、後味に残る苦みは、ビールの味わいとバランスがとれており、なんとも心地よい。ビールのおいしさを知り始めた人が、定番からステップアップするための第一歩にぴったりの商品と言えそうだ。

○強い苦みとコクにはまる! ヤッホーブルーイング「インドの青鬼」

そして最後は、「ビールが大好き!」という人にオススメしたい、ヤッホーブルーイング「インドの青鬼」。グレープフルーツのような華やかなホップの香りが広がったと思ったらすぐに、強烈な苦みがやってくる、玄人好みの商品だ。

ヤッホーブルーイング「インドの青鬼」


私も最初は「これ以上、飲み進められない……」と思っていたのだが、飲んでいくうちに不思議と止まらなくなってくる。いつの間にか虜になってしまう魅惑のビールと言えそうだ。

○自分好みの味わいを探そう!

ここまで紹介しておいてなんだが、やはり実際飲んでみないと自分好みの味はわからない。上記の情報を参考に、自分のアンテナにひっかかった商品からぜひトライしてみてほしい。