中国不振で軒並み下方修正のトヨタ系部品メーカー、最も影響が大きいのは?
中国市場低迷の影響も最も受けているのがアイシン精機だ。売上高のほか、特に各利益は従来予想比約半分となる大幅な下方修正を実施した。中国での自動変速機の大幅な販売減が主な要因だ。伊勢清貴社長は「在庫調整は済んでおり、回復すれば伸ばせるが楽観視はしていない」と、慎重な見方を示した。
豊田自動織機とジェイテクトも売上高と全利益を下方修正する。ジェイテクトは北米での需要低迷によるベアリング、ステアリング工場の集約、整理による特別損失56億円を織り込む。安形哲夫社長は「ベアリングを中心に、中国での販売減も響く」と話す。
トヨタ紡織は欧州子会社での資金流出による見積損失33億円を織り込み、全利益項目を下方修正した。一方、愛知製鋼は中国向けの鍛造部品の販売減で売上高を下方修正するが、原材料費減などの効果で全利益項目は上方修正する。豊田合成は通期予想を据え置く。
7社の19年4―9月期連結決算は、3社が増収営業増益、3社が減収営業減益、1社が増収営業減益。中国市場で不振が続く欧米系、地場系顧客との取引量の大きさで明暗が分かれた。
中堅も苦戦
一方、トヨタ自動車系中堅部品メーカー6社では、愛三工業とファインシンターが通期の利益見通しを下方修正した。愛三工業は中国で樹脂材料費が高騰したことが響いた。ファインシンターは中国に加え、北米で生産ロスが発生した。今回、通期予想を据え置いた4社も中国市場の不透明感を警戒しており、下期業績への影響が懸念される。
4―9月期連結決算は、フタバ産業、中央発條を除く4社が営業減益だった。中国市場の減速や為替の円高などが響いた。売上高は4社が増収を確保。主要顧客であるトヨタ自動車向け製品などが堅調に推移した。20年3月期連結業績予想は、2社が各利益段階で下方修正した。
東海理化は日本で主力のシートベルトなどが伸び、売上高は4―9月期として過去最高で着地した。ただ、売価や為替の変動がマイナスに振れたことで営業利益が微減となった。愛三工業、大豊工業、ファインシンターは中国市場の落ち込みが想定以上に大きく、2ケタの営業減益となった。
フタバは中国で増収を確保したほか、日米欧でもトヨタの新車種向けが好調だった。中央発條はグループで取り組んできた生産性向上や原材料費の低減といった活動が奏功し、営業利益を大きく押し上げた。
