集英社「シャーマンキング」1巻表紙(画像はhonto公式サイトより)

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かつて週刊少年ジャンプで連載していた人気漫画「シャーマンキング」が、出版社を「移籍」して復活するのではないか......。こんなウワサが、インターネット上の漫画ファンの間で囁かれている。

きっかけは、2017年12月16日発売の漫画誌「マガジンエッジ」(講談社)に掲載された意味深な告知だ。これを見たファンから、「マガジンで新作?」「講談社で復活ってマジ?」といった期待の声が続々と上がっているのだ。

告知ページには「skg20th」

漫画家の武井宏之さんが描くシャーマンキングは、1998年から2004年まで「ジャンプ」誌上で連載された。主人公の麻倉葉(よう)ら霊能力者の少年少女たちが、全知全能の力を持つ「シャーマンキング」を目指して戦いを繰り広げる物語だ。

本編の連載終了後、2012年4月には月刊誌「ジャンプ改」でシリーズの新作「シャーマンキングFLOWERS」の連載がスタート。しかし、14年11月号をもって同誌が休刊したことに伴い、連載は物語の途中で終了していた。

その後、武井さんは1997年の連載デビュー時から一貫して作品を発表していた「ジャンプ」系列から離れ、15年3月に小学館の「コロコロアニキ」で新たな連載をスタート。同年9月には、講談社の「マガジンエッジ」で、擬人化した猫を主人公にした新作漫画「猫ヶ原」の連載を始めた。

シャーマンキングとの関連が噂されている話題の告知は、マガジンエッジ(18年1月号)に掲載された「猫ヶ原」最新話の途中に挟まれたものだ。

告知は背景が赤く塗られており、ページの中央には尖った髪型が特徴的な人物のシルエットが描かれている。そして、「2018 1.1OPEN!」という言葉とともに、「skg20th」などの文字が並ぶウェブサイトのURLが記してある。

こうした意味深な告知に対し、同作のファンからは「シルエットが1巻の表紙と酷似」「skg20th...シャーマンキング20周年かな」といった指摘が続々と出た。あわせて、ツイッターやネット掲示板では、

シャーマンキングがマガジンで復活するってマジ?」
「講談社でマンキン復活ってまじ??」

などと期待の声が広がることになった。

シャーマンキング」の商標は講談社が保有

そのほか、続編の「シャーマンキングFLOWERS」について、武井さんが15年7月のツイッターで「落ちついたところでタイトルを変え仕切り直すつもりでいます」と明らかにしていたことから、同作の「再開」に期待する声も目立っていた。

なお、こうしたファンの期待を裏付けているのは、今回のマガジンエッジ誌上での告知だけではないようだ。

実際、特許情報プラットフォームで「シャーマンキング」の商標を調べると、ヒットする13件の保有者は全て集英社ではなく講談社となっている(12月26日時点)。また、各電子書店サイトでの同作の配信が6月30日で終了していることも、噂を後押しする一因となった。

さらには、漫画家とアシスタントをマッチングさせるウェブサービス「GANMO(ガンモ)」上にも、「マガジンエッジ編集部」の担当者名義で、「武井宏之先生アシスタント募集」といった告知が10月17日から掲載されている。この募集には、

「小誌にて新企画準備中の武井宏之先生のレギュラーアシスタントを募集しております」

といった一文もあった。

はたして、連載開始から20年を迎える18年以降、シャーマンキングに何か新たな動きがあるのか。J-CASTニュースは12月26日夕、マガジンエッジ編集部の担当者に話を聞いたが、

「誌面でお伝えしていることが全てです」

と話すのみだった。