4月から百貨店が早く閉まる。変わる業界
2月10日放送、「Nスタ」(TBS)では、百貨店業界の変化について。日本橋の高島屋。4月から営業時間が短縮される。午後8時半までの営業だったものが午前10時半〜午後7時30分の営業となる。営業時間短縮の動きは、三越伊勢丹ホールディングスにも波及している。日本橋本店などで営業時間が短縮され、午後8時までだった営業が午前10時〜午後7時までの営業となる。各社、営業時間が一時間短くなる。
営業時間短縮の背景については、スーパーなどのネットショップの普及などが影響している。また、駅ビルの増加なども指摘されている。百貨店のストロングポイントである「接客」。これを営業時間の短縮によって質を向上し、従業員の負担を軽減させるという目的もある。また、訪日外国人の増加によってホテルマンの需要が増加している。ホテルマンの業務スキルは百貨店の販売員と似ている部分がある。そのため、人材流出が起こり百貨店の人材不足も深刻だ。
高級店が入っている百貨店では、接客のサービスも極上だ。たとえば高級ブランドのエルメスでは、接客のマニュアルといったものがない。店員がひとりひとり自分で考え、思いつく限りの自由な接客を行う。百貨店の1階には、化粧品コーナーが入っている。化粧品コーナーが1階にあるのは、香水などのにおいが充満してしまわないためだ。化粧品コーナーで人気のシャネルも、特にこれといったマニュアルはない。店員なりに誠意をつくし、なおかつ、どの店員も同じクオリティの接客になるように高度な教育が行われている。購買額の多い顧客にはどうしても優先的に、より高い接客を行うのは小売業の宿命だが、百貨店では入ってきた客みなが、最高の顧客であるかのようにもてなされる。このクオリティを維持するため、営業時間短縮の側面もある。
最近では、購買額が多いが多忙な女性経営者やビジネスウーマン向けに、コンシェルジュがコーディネートするサービスも行われている。電話一本で顧客の好みやビジネスシーンなどをヒアリングし、コンシェルジュが百貨店内をめぐってふさわしいアイテムをピックアップして全身をコーディネートする。顧客は百貨店の特別室に立ち寄るだけでよく、いくつか用意された全身コーディネートのうち、気に入ったものを一括で買い上げる。高額な洋服をまとめて売ることができ、購買者の側も時間の節約と百貨店のセンスを購入することができる。
