この10年で、日本産の連続ドラマを巡る環境は大きく変わった。従来のテレビ局や携帯電話の各キャリア主導のものだけでなく、外資系の動画配信サービスによるローカライズ作品が続々と台頭し、しのぎを削る展開に。コンテンツ数が充実する一方で海外作品も含めた可処分時間の奪い合いになり、審美眼が肥えた視聴者の見る目は厳しくなった。いまや、「著名な俳優が出演」や「人気監督の最新作」「大ヒット原作」だけで