―――男性の多い現場だったかと思いますが、撮影現場はどんな雰囲気でしたか?。
忽那:あまり男性ばかりという印象を持って現場に入ったわけではなかったんですけど、気付いたら「あ、女は私一人だ」って感じでしたね。毎日毎日、男性5人に私1人だったんですけど、水嶋さんからは「昔のオレを見てるみたい」とか言われたりして、妹的な存在でしたね。
―――男性5人が集まって、オトコならではの会話をしてる雰囲気ってありませんでしたか?
忽那:「あ、そっち系の話をしてるんだろうな」って雰囲気は感じ取ってましたよ(笑)。その輪に入るというよりも、そういう会話を振ってくるんですよ。一番年下ですし妹みたいな感じでイジられてい感じでしたね。振ってきても受け流して、たまには入ってという感じでしたね(笑)。
―――休憩時間や空き時間でのエピソードがあれば教えてください。
忽那:ロケのときの話なんですが、お昼休憩1時間と言われたので、BECKのメンバーみんなと私で近くのお寿司屋さんに行ったんですよ。それで、お寿司屋さんに入って注文したところまではよかったんですけど、なかなか出てこなくて。結局、全員分出てきたときには残りの休憩時間があと5分という時間で(笑)。みんなで急いて食べて走ってなんとか現場に戻って「なにやってんだろオレたち」みたいな感じでみんなで笑ってしまいました。出演者も和気藹々としていて、とても和やかな現場でした。
―――堤幸彦監督から演技のアドバイスとかってありました?
忽那:動きの細かい指導はありましたが、真帆の役柄とか気持ちの流れといった点ではなかったですね。すごく役者を信頼して任せてくれる監督さんでしたね。監督自身すごく遊び心がある方で、いきなりアイディアが出て「よし、ここでりんご食べてみよう」とか、まったく台本になかったシーンが足されたり、現場で急に増えたりしたので、みんなで1つの作品を作っている一体感はありましたね。
―――クライマックスのグレイトフルサウンドのシーンって、フジロックフェスティバルのステージを使ったりとすごく大掛かりな撮影シーンだったと思いますが、何か印象に残っていることはありますか?
忽那:それまで普段一緒に撮影してきた6人だったのですが、このときだけはBECKの5人がステージの上で、私は観客席と、位置がまったく違いましたから、普段の雰囲気とはまったく違っていたのが印象的でした。普段している会話ができるような雰囲気もなくて、「すごい場所にBECKが行ってしまったんだな」と真帆の気持ちになっていましたね(笑)。あと、雨も降っていたので、エキストラの方もBECKのみんなもかなり体力的に大変なシーンでした。
―――BECKのメンバー5人はイケメン若手俳優の面々ですが、この中から1人を選ぶとしたら誰がいいですか?役とプラベートの両方で教えてもらえますか?
忽那:役だと平クンですね。アーティスト気質で、脇でバンドを支えているような、実力派で強い存在ですよね。クールで包み込んでくれる感じもして素敵だなって。キャストだと……難しいですね(笑)。1人1人と色々な話をしたんですけど、あえて選ばせていただけるのであれば水嶋さんですかね。というのも海外生活の経験があるというバックグラウンドも似ていて、「言葉では表しにくいところや、感覚的に近いところがあるな」と感じました。なんというか兄のような存在でしたね。
―――この作品は「夢」を追いかける青春映画ですが、忽那さんの夢はどんなものでしょう?
忽那:作品の中で自分の役をしてしっかりと果たせる女優になりたいです。プロ意識の高い女優さん、憧れは蒼井優さんですね。
・「BECK」ストーリー
平凡な毎日を送る高校生の田中幸雄、通称・コユキ(佐藤健)。昨日も今日も、この先も、ずっとつまらない日常が続くと信じていた彼の前に、ある日、天才的なギターテクニックを持つ南竜介(水嶋ヒロ)があらわれる。ニューヨーク帰りの彼は、アメリカでカリスマ的人気を誇るバンド、ダイイング・ブリードのギタリスト・エディの親友だという。彼と交わした「最高のバンドを作る」という約束を果たすため、新たな才能あふれるバンド・メンバーを探していた。
・BECK−作品情報
・忽那汐里(くつな・しおり)
1992年オーストラリア・シドニー出身。2006年第11回全日本国民的美少女コンテストで審査員特別賞を受賞。第50代ポッキープリンセスとして「江崎グリコ ポッキー」のCMで一躍注目を集める。その後、多数の映画、ドラマ、CMで活躍。10年は、『半分の月がのぼる空』(深川栄洋監督)でヒロインを演じ、『ちょんまげぷりん』(中村義洋監督)に出演。11年は、『少女たちの羅針盤』(長崎俊一監督)、『マイ・バック・ページ』(山下敦弘監督)でヒロインと、話題作の公開が続々と控える。1st写真集『seven sips of water』(ワニブックス)が発売中。9月11日午後1時から、福家書店・新宿サブナード店にて写真集発売記念サイン会を開催。【オフィシャルページ】