池山ヤクルトの“イケイケ野球”は交流戦で通用するか…よぎる「2015年 中畑DeNA」の悪夢
貯金を2ケタ「10」に乗せての交流戦突入は、球団史上初。前年最下位から2位に躍進するヤクルトである。
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46試合で28勝18敗。首位阪神を0.5差で追う。チーム打率は.243ながら、犠打はリーグ最少の5。リーグトップの34盗塁の足を絡めて、得点を稼ぎつつ、チーム防御率3.10と安定感ある投手陣で接戦をモノにするのが池山隆寛監督(60)のスタイルだ。
先制すれば実に20勝1敗、逆転勝ち12度もリーグトップ。2点差以内の試合も16勝9敗と高勝率を誇る。若い選手が多く、明るい雰囲気でチームに勢いがある。
そんなツバメ軍団とよく似たチームが2015年にあった。中畑清監督が率いたDeNAである。
交流戦開幕前まで48試合で29勝19敗の貯金10で首位を快走。逆転勝ちも多く、接戦にも強かった。池山監督同様、中畑監督自ら先頭に立ってチームを牽引したが、交流戦では引き分けを挟んで10連敗を喫するなど3勝14敗1分けと急失速した。
「中軸の筒香嘉智が交流戦直前に右太ももを負傷、欠場が続いたことも痛かったが、初戦のオリックス戦で久保康友が5回6失点でKOされ、3対10で大敗し、チームの歯車が徐々に狂い始めた。その後も勝ちパターンに持ち込めず、勝ち方を忘れたように負け続けました」(球団OB)
この年のDeNAは、絶対的なエースは不在ながら、交流戦突入時までに三嶋一輝が4勝、井納翔一、久保らが3勝と、先発投手が満遍なく勝ち星を挙げ、ドラフト1位新人の山崎康晃が抑えに定着。打線は筒香、梶谷隆幸、ロペスらを擁し、破壊力もあった。
しかし、交流戦では強打者が揃うパの打者相手に先発陣が早い回に打ち込まれるケースが増え、暴投などのミスも連発。打者もチャンスで凡退が続いた。
今季のヤクルトはどう戦うべきか。球団OBの飯田哲也氏が言う。
「好投手、好打者が揃うパとの交流戦は、リーグ戦とは別物として考えた方がいいかもしれません。ここまで犠打を多用しない野球を貫き、先制した試合は高勝率を誇るとはいえ、交流戦では連打はあまり期待できないだろうし、打ち勝つことは難しくなると思う。リーグ戦と同じ野球をやろうとして勝ちパターンが崩れると、15年のDeNAと同様、チームの歯車が狂いかねない。交流戦では戦い方を変え、例えば犠打などの小技も駆使しながら、確実に1点を取りに行く野球を目指すのも手だと思います」
26日の初戦は、本拠地でパ首位の西武を迎え撃つ。強敵との対戦となるが、ヤクルトはリーグ戦の勢いそのまま、交流戦でも大暴れできるか。
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ヤクルトと言えば、今春キャンプでケガ人が大量出現。そこで球団も池山監督も「若手を育てるしかない」と覚悟を決めていたようだ。あの時、現場はどうなっていたのか。●関連記事 【もっと読む】春季キャンプ ヤクルト編(秦真司 監督探訪2026) では、それらについて詳しく報じている。
