鹿児島、甲府、山口、横浜FCが「シャレン!アウォーズ」初受賞!! 水戸は3度目、長崎は連続受賞
Jリーグは18日、Jクラブが昨年行った社会連携(シャレン!)活動を表彰する『2026 Jリーグシャレン!アウォーズ』を東京都内で開き、本年度の各賞が発表された。
ソーシャルチャレンジャー賞は「無人駅を復活させる!『ゆなべーす喜入』の挑戦」の鹿児島ユナイテッドFCが受賞。2020年5月に無人駅となった練習場近くの喜入駅ににぎわいを取り戻してほしいという地域の依頼を受け、「JR九州」と地元企業「エヌ・ケイ・カスタマイズ」を巻き込み、2025年4月に交流拠点「ゆなべーす喜入」を開業した。
「ゆなべーす喜入」ではかつて駅員が常駐していた切符売り場を再利用し、お弁当やパン、コーヒー、スイーツなどを販売中。サポーターや地域の憩いの場となっている。担当の小林浩宣さんは「(1年目の)いまは採算が厳しいところがあるが、JR九州さん、エヌ・ケイ・カスタマイズさんはこれからの街に価値があると信じてくださっている。簡単ではないが、なんとか成立させていきたい、広げていきたい」と意気込んだ。
パブリック賞は「声に耳を澄ませて― クラブが歩んだ20年と、パラスポーツセンターへの挑戦」のヴァンフォーレ甲府が受賞。甲府は2000年から障がい福祉・障がい者スポーツへの取り組みを続けており、地域の人々の声に向き合ってきた積み重ねが評価された。
地域で築いた信頼により、24年末にはプロスポーツクラブとして初めてパラスポーツセンター指定管理者にも選出。担当の長田圭介さんは「特別なことはしていない」と思いを口にし、「これからも今まで通り、地域の人々の声に耳を傾けて、真摯に積み上げていくこと。そうしてこれからも地域で脈々と全てのことがつながっていき、呼吸をしていくことにつながると思う」と継続的な活動を誓った。
メディア賞は「Jリーグクラブが導く『地域探究』の新機軸!パートナー共創で山口の未来をデザインする探究型修学旅行プロデュース」のレノファ山口FCが受賞。東京都の高校生を山口県内に招き、地域のことを深く知りながら過ごしてもらう探究型修学旅行をプロデュースした。
選考委員は「近くのものと連携することが定番でオーソドックスだという中で、この活動は空間的な広がりがあり、山口と東京の高校生がつながるという可能性がある」と選評。渡部博文代表取締役社長は「東京の学生が山口に来る、ただ来るだけでなく地元の地域課題に取り組むことはものすごくインパクトのあること。今後も地域の皆さんに貢献していきたいし、レノファ山口は現在“オール山口”というものを掲げてやっているので、認知だけでなく山口県の良さをより発信できれば」と述べた。
明治安田 地元の元気賞は「4年ぶりの外の世界 〜医療・施設・クラブで紡ぐ幸福寿命〜」の横浜FCが受賞。Jリーグ、サントリーウエルネス主催の『Be Supporters!』を横展開し、4年間外出していなかった難病のお年寄りによるスタジアム観戦をサポートした。
この活動は『Be Supporters!』による「人生100年時代の物語大賞」でブロンズ賞を受賞。片原大示郎代表取締役社長は「横浜という大都市の中で横浜FCとしてはクラブスタッフの全員に『あなたの幸せをつくる幸せ』というものを広げており、常に誰の幸せを作っているか、どのような幸せを作れているかが横浜FCの力になっている。今後もこのような活動をしっかりと続けながら、『あなたの幸せをつくる幸せ』というものを心に刻み込み、しっかりと続けていきたい」と述べた。
クラブ選考賞は「ソーラーシェアリングを活用したGXプロジェクト“もうひとつの挑戦”『電気も 野菜も 育てるクラブへ』」の水戸ホーリーホックが受賞。耕作放棄地を再活用し、ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)による地域循環共生圏づくりに取り組んだ。
地域が抱える耕作放棄地を農地として再生させ、その農地にソーラーパネルを設置し、太陽光発電も行うというGX(グリーントランスフォーメーション)プロジェクト。すでに複数クラブから問い合わせが入っているといい、担当の瀬田元吾さんは「水戸での小さな小さな取り組みだが、Jリーグのプラットフォームを通じて全国に広がっていくといいなと思う」と横展開に期待した。
ファン・サポーター選考賞は「『ALL NAGASAKI』〜魅せたぞ、長崎のチカラを〜」のV・ファーレン長崎が受賞。昨季終盤戦に実施したJ1昇格に向けた機運醸成プロジェクトにおいて、ハウステンボスやアミュプラザ長崎などさまざまな場所でパブリックビューイングを行った他、県内21市町全域を巻き込んだ幅広い取り組みが多数の票を集めた。
田河毅宜代表取締役社長は「長崎は最近、24年10月にスタジアムシティを開業し、昨今スタジアムが注目を集めるクラブではあるが、日々の活動、中身の活動で賞をいただけたのが何より嬉しい。きっかけはJ1昇格に向けた機運だったが、長崎県は人口流出が深刻な問題で、離島が多いので中心である長崎市・佐世保市以外は地域のつながりが弱まっているのも深刻な地域課題。このプロジェクトを通して、長崎県の絆を作れたのが一番大きな成果だったと思う」と手応えを語った。
鹿児島、甲府、山口、横浜FCは2020年の初開催以来、全部門を通じて初受賞。水戸は23年の明治安田 地元の元気賞、24年のメディア賞に続いて2年ぶり3度目の受賞で、長崎は昨年度のメディア賞に続いて2年連続2度目の受賞となった。受賞クラブでは今後、ホームゲームのキックオフ前やハーフタイムに授賞式が行われる。
(取材・文 竹内達也)
ソーシャルチャレンジャー賞は「無人駅を復活させる!『ゆなべーす喜入』の挑戦」の鹿児島ユナイテッドFCが受賞。2020年5月に無人駅となった練習場近くの喜入駅ににぎわいを取り戻してほしいという地域の依頼を受け、「JR九州」と地元企業「エヌ・ケイ・カスタマイズ」を巻き込み、2025年4月に交流拠点「ゆなべーす喜入」を開業した。
パブリック賞は「声に耳を澄ませて― クラブが歩んだ20年と、パラスポーツセンターへの挑戦」のヴァンフォーレ甲府が受賞。甲府は2000年から障がい福祉・障がい者スポーツへの取り組みを続けており、地域の人々の声に向き合ってきた積み重ねが評価された。
地域で築いた信頼により、24年末にはプロスポーツクラブとして初めてパラスポーツセンター指定管理者にも選出。担当の長田圭介さんは「特別なことはしていない」と思いを口にし、「これからも今まで通り、地域の人々の声に耳を傾けて、真摯に積み上げていくこと。そうしてこれからも地域で脈々と全てのことがつながっていき、呼吸をしていくことにつながると思う」と継続的な活動を誓った。
メディア賞は「Jリーグクラブが導く『地域探究』の新機軸!パートナー共創で山口の未来をデザインする探究型修学旅行プロデュース」のレノファ山口FCが受賞。東京都の高校生を山口県内に招き、地域のことを深く知りながら過ごしてもらう探究型修学旅行をプロデュースした。
選考委員は「近くのものと連携することが定番でオーソドックスだという中で、この活動は空間的な広がりがあり、山口と東京の高校生がつながるという可能性がある」と選評。渡部博文代表取締役社長は「東京の学生が山口に来る、ただ来るだけでなく地元の地域課題に取り組むことはものすごくインパクトのあること。今後も地域の皆さんに貢献していきたいし、レノファ山口は現在“オール山口”というものを掲げてやっているので、認知だけでなく山口県の良さをより発信できれば」と述べた。
明治安田 地元の元気賞は「4年ぶりの外の世界 〜医療・施設・クラブで紡ぐ幸福寿命〜」の横浜FCが受賞。Jリーグ、サントリーウエルネス主催の『Be Supporters!』を横展開し、4年間外出していなかった難病のお年寄りによるスタジアム観戦をサポートした。
この活動は『Be Supporters!』による「人生100年時代の物語大賞」でブロンズ賞を受賞。片原大示郎代表取締役社長は「横浜という大都市の中で横浜FCとしてはクラブスタッフの全員に『あなたの幸せをつくる幸せ』というものを広げており、常に誰の幸せを作っているか、どのような幸せを作れているかが横浜FCの力になっている。今後もこのような活動をしっかりと続けながら、『あなたの幸せをつくる幸せ』というものを心に刻み込み、しっかりと続けていきたい」と述べた。
クラブ選考賞は「ソーラーシェアリングを活用したGXプロジェクト“もうひとつの挑戦”『電気も 野菜も 育てるクラブへ』」の水戸ホーリーホックが受賞。耕作放棄地を再活用し、ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)による地域循環共生圏づくりに取り組んだ。
地域が抱える耕作放棄地を農地として再生させ、その農地にソーラーパネルを設置し、太陽光発電も行うというGX(グリーントランスフォーメーション)プロジェクト。すでに複数クラブから問い合わせが入っているといい、担当の瀬田元吾さんは「水戸での小さな小さな取り組みだが、Jリーグのプラットフォームを通じて全国に広がっていくといいなと思う」と横展開に期待した。
ファン・サポーター選考賞は「『ALL NAGASAKI』〜魅せたぞ、長崎のチカラを〜」のV・ファーレン長崎が受賞。昨季終盤戦に実施したJ1昇格に向けた機運醸成プロジェクトにおいて、ハウステンボスやアミュプラザ長崎などさまざまな場所でパブリックビューイングを行った他、県内21市町全域を巻き込んだ幅広い取り組みが多数の票を集めた。
田河毅宜代表取締役社長は「長崎は最近、24年10月にスタジアムシティを開業し、昨今スタジアムが注目を集めるクラブではあるが、日々の活動、中身の活動で賞をいただけたのが何より嬉しい。きっかけはJ1昇格に向けた機運だったが、長崎県は人口流出が深刻な問題で、離島が多いので中心である長崎市・佐世保市以外は地域のつながりが弱まっているのも深刻な地域課題。このプロジェクトを通して、長崎県の絆を作れたのが一番大きな成果だったと思う」と手応えを語った。
鹿児島、甲府、山口、横浜FCは2020年の初開催以来、全部門を通じて初受賞。水戸は23年の明治安田 地元の元気賞、24年のメディア賞に続いて2年ぶり3度目の受賞で、長崎は昨年度のメディア賞に続いて2年連続2度目の受賞となった。受賞クラブでは今後、ホームゲームのキックオフ前やハーフタイムに授賞式が行われる。
(取材・文 竹内達也)
