公判が行なわれている斉藤慎二被告(時事通信)

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 2024年7月、新宿区内の駐車場に停車していたロケバス車内で、20代の被害者女性・Aさんに性的暴行を加えたなどとして、不同意性交等の罪に問われている元ジャングルポケット・斉藤慎二被告(43)。3月13日から東京地裁にて公判が開かれており、斉藤被告はここまで「同意してくれていると思っていた」などと、罪状認否で起訴内容の一部を否定。両者の主張は食い違っている。

【写真】公判前日、バームクーヘン販売を告知していた斉藤の日に焼けた現在の姿。妻・瀬戸サオリが報道当時に投稿していた「弁解」

 5月13日に行われた第4回公判では、事件当日、ロケ撮影を行っていたテレビ番組の女性アシスタントディレクター(以下AD)・Y氏が証人として出廷。Y氏が証言したのは、斉藤被告とAさんがロケバスで口腔性交に至った直前・直後の、2人の様子についてだった--。【前後編の前編】

「ピンマイクを取るためにロケバス車内へ」

 公判は3月13日から始まった。斉藤被告は2024年7月、あるテレビ番組のロケ撮影中に事件を起こし、同年10月に書類送検され、所属事務所との契約も解除された。2025年3月に在宅起訴されており、今回の公判につながっている。

 起訴内容によると、斉藤被告は事件当日、ロケ撮影中だったバス車内で、共演していたAさんに3度にわたって犯行に及んだという。当日はロケ地を4箇所移動するなどしたが、移動や休憩でAさんと斉藤被告が車内に2人きりになるたびに、キスをしたり胸を揉んだりという性的行為があった。最終的にはロケ終了後、車内で斉藤被告がAさんの頭部を掴み、口腔性交を行ったとされる。

 被告側も口腔性交などの行為自体は認めており、両者のあいだで対立しているのは「同意の有無」だ。斉藤被告側は口腔性交を行った「3回目の犯行」の際、「用がないはずなのにAさんがロケバスに戻ってきたので、好意があると思った」と主張。今回Y氏は、3回目の犯行までの経緯について証言した。

 Y氏は事件当日、ADとしてロケに参加し、斉藤被告とAさんが乗るロケバスに同乗して移動していた。ロケ中は車内で2人きりになることもあったというが、Aさんや斉藤被告に「異変は見られなかった」という。

 問題となるロケ撮影直後。斉藤被告は先にロケバスに戻っていた。Y氏は、「ピンマイクを取るためにロケバスに戻りましょう」とAさんに声をかけたという。

 Aさんは当日、ロング丈のワンピースを着ていた。ピンマイクを着脱するにはスカート部分をたくしあげなければならないので、ロケバス車内でAさん本人に取り外しをさせていたという。裁判官は「(斉藤被告に見えないよう)ロケバス車内に仕切りはないのか」と質問したが、Y氏は「体の向きを調整すればあからさまに見えることはないので、車内でやってもらった」と証言した。

 AさんはY氏の呼びかけに「私はここ(外)で大丈夫です」と一度遠慮したというが、結局、ロケバス車内に移動した。

 Y氏が斉藤被告の乗るロケバスのドアを開け、改めて「ピンマイクを取ってください」と依頼。Aさんは中に入り、Y氏はピンマイクを受け取るためにドア付近で待機していたという。

Aさんが証言していた「口腔性交に至った経緯」

 この時間中に、問題の行為が起きたというのだ。Aさんはこれまでの公判で、口腔性交に至るまでの経緯を克明に証言している。Aさんの主張について、裁判を傍聴したライターが解説する。

「Aさんがロケバスに戻ると斉藤被告は『今日はこんな可愛い人に出会えて幸せだった』『可愛いから勃起してきちゃった』と言ってAさんに近づき、服の上から陰茎を触らせた、とAさんは主張している。

 Aさんは斉藤被告の腕を押すようにして抵抗したというが、被告人はそのままズボンとパンツを下ろした。Aさんは恐怖で身体が動かず、そのまま後頭部を掴まれて、陰茎を口に押し付けられたという。

 Aさんは腰のあたりを押して抵抗したというが、斉藤被告はAさんの頭を押さえつけ、そのまま口内に陰茎を挿入し、5〜10秒ほど、斉藤被告は腰を動かして口腔性交をしたという。

 その後、斉藤被告は帰りの支度を始め、「また連絡してね」と言いAさんに再びディープキスをしたといいます。

 一方、斉藤被告側は『帰り際のキスはAさんからキスをした』『後頭部を掴んで押さえつけてはいない』などと主張している。今後、斉藤被告自らが証言する予定もあり、被告側の認識については今後の公判で詳細に語られるでしょう」

 その後、2人はロケバスから降りてきた--後編記事では、Y氏が証言した直後の2人の様子や、今後の公判の見通しなどについて詳報する。

(後編につづく)