被団協、国連で核廃絶を訴え 胎内被爆者「悪魔の兵器」

【ニューヨーク共同】日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の被爆者が1日、米ニューヨークの国連本部で開催中の核拡散防止条約(NPT)再検討会議で、核兵器の非人道性を断罪し、廃絶を訴えた。胎内被爆者で事務局長の浜住治郎さん(80)=東京都稲城市=は演説で「原爆は人間と共存できない、悪魔の兵器だ」と強調。「核兵器も戦争もない世界の人間社会に向け、共に力を尽くそう」と呼びかけた。
被爆者による再検討会議での演説は、2024年の被団協のノーベル平和賞受賞後初めて。1982年の国連軍縮特別総会で長崎の被爆者の故山口仙二さんが叫んだ「ノーモア・ウォー、ノーモア・ヒバクシャ!」も引用した。
浜住さんの演説は非政府組織(NGO)セッションで約4分間行われた。広島原爆で父を奪われ、自身は母のおなかの中で被爆し「父のことを思わない日はない。戦争は終わっていない」と述べた。「被爆者は人間として死ぬことも生きることもできなかった」と断罪した。
