中村俊輔氏(C)共同通信社

写真拡大

 稀代のレフティーが6月のW杯直前に電撃入閣である。

【もっと読む】JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

 日本サッカー協会(JFA)は16日、かつての日本代表で背番号「10」を背負った中村俊輔氏(47)が森保ジャパンの新コーチに就任すると発表した。

 山本昌邦技術委員長兼ナショナルチームディレクターが「5年、10年、先の(日本代表)を託せる有力な一人」と絶賛する中村氏を巡っては、かねて森保一監督が入閣を熱望。昨年12月の横浜FCコーチ退任後から交渉を重ねてきた。3月の英国遠征終了後、森保監督は現地で解説を務めていた中村氏と会食し、説得に成功したという。

 中村コーチはJFAを通じて、「世界で戦う日本代表選手たちと志を同じにし、チームが掲げる目標の達成に貢献できるよう努めてまいります」とコメントした。

 中村氏と言えば現役時代、フリーキックやコーナーキックなど、精度の高いセットプレーが武器だった。横浜マリノスからスコットランド1部セルティックに移籍し、リーグMVPを獲得。06年ドイツW杯、10年南アフリカW杯に出場した。22年に横浜FCで現役引退後は同クラブでコーチに就任したが、44歳を迎えた25年限りで退任。昨年はJFAのproライセンスを取得している。

 日本代表がW杯で勝ち進むためには、セットプレーのレベルアップは不可欠。中村氏の入閣は日本の追い風になるのか。

「天才肌でありながら、戦術オタクとして何時間もサッカーの試合映像を見るほど研究熱心。高校2年からサッカーノートを書きため、局面ごとのプレー、指導者の言葉の持つ意味などを思考してきたし、指導者向きではある。以前はシャイな性格で人付き合いが上手いとは言えなかったが、横浜でコーチに就任してからは選手をじっくり観察し、選手の目線まで降りて行って、コミュニケーションを図っていた。決して意見を押し付けることはせず、時には映像も参考にしながら論理的に助言を送り、褒めたりもする。今の日本代表選手は少年時代、現役時代の中村氏のプレーを見て育った。憧れの存在でもあるだけに、一言一言に説得力があるのも奏功するのではないか」(放送関係者)

 森保ジャパンにとってはプラス面が大きいというのだが。

  ◇  ◇  ◇

 サッカーといえば、4年に1度のW杯ごとに噂になる「次期監督に関わる話題」が出てこないことが、業界をザワつかせている。2030年W杯でも森保体制が続く──と言った声も聞こえるが、いったいいま何が起きているのか。●関連記事 【もっと読む】JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き では、それらについて詳しく報じている。