看護師の平均年収はいくら?厚労省とジョブメドレーのデータを比較してわかったこと

写真拡大 (全15枚)

看護師の平均年収はいくら?

まずは令和7(2025)年賃金構造基本統計調査から、看護師の平均年収を確認します。

 

月給

ボーナス

年収

男女計

36万5,900円

85万6,400円

524万7,200円

女性

36万3,300円

85万1,600円

521万1,200円

男性

38万5,600円

89万2,800円

552万円

参照元:厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査

企業規模計10人以上の事業所に勤める正社員やフルタイム契約社員の看護師の平均年収は524万7,200円でした。

国内全職種の女性平均給与の477.5万円と比べると、看護師の年収水準は高いといえます。ただし、昨今の人手不足による業務量の増加や責任の大きさを加味すると、見合った給料をもらっていないと感じる人が多いのも実情です。

転職を希望する看護師の平均年収

ジョブメドレー会員の登録データから抽出した看護師の平均年収は以下のとおりです。

ジョブメドレー会員の看護師*1

(求職者平均)

賃金構造基本統計調査*2

(現職平均)

差分

499万9,000円

524万7,200円

▼24万8,200円

*1:2025年4月~2026年4月にプロフィールを更新したジョブメドレー会員の看護師2,576人)
*2:厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査

ジョブメドレーで転職活動をおこなっている看護師の平均年収は499万9,000円で、厚生労働省の調査結果よりも約25万円低い結果となりました。

全体平均よりも低い原因として、現職の給与に不満を持つ層が転職市場に流入しやすいことが考えられます。

年代・職場・地域・役職・診療科別の平均年収

ここからは、年代・職場・地域・役職・診療科の5つの軸で、求職者と現職者の平均年収を比較していきます。

参考

会員の看護師の給与データ(2025年4月~2026年4月にプロフィールを更新した2,576人) に掲載されている病院・診療所の求人データ(2026年4月時点、1万5,548件) 厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査 日本看護協会|2025年看護職員実態調査報告書
年代別

年代

賃金構造基本統計調査*1

(看護師全体平均)

ジョブメドレー会員の看護師*2

(求職者平均)

差分

20代

474万1,000円

475万7,000円

1万6,000円

30代

504万6,000円

486万2,000円

▼18万4,000円

40代

555万8,000円

513万5,000円

▼42万3,000円

50代

576万円

520万7,000円

▼55万3,000円

60代

487万9,000円

527万円

39万1,000円

70代以上

386万7,000円

466万円

79万3,000円

*1:厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査
企業規模計10人以上の事業所に勤める正社員やフルタイム契約社員の看護師
*2:2025年4月~2026年4月にプロフィールを更新したジョブメドレー会員の看護師2,576人

看護師全体では40~50代で年収のピークを迎えます。しかし、求職者データでは30~50代が全体平均を下回る結果となりました。とくに50代の差は約55万円にのぼり、現職での昇給が見込めない中堅~ベテラン層が転職を検討していることが数字に表れています。

なお、20代の求職者は一定の経験を積んだ既卒の看護師が多いため、新卒の割合が少なく、全体平均と近い475万7,000円となっています。

60~70代は求職者平均が全体平均を大きく上回ります。一般的に、定年後に嘱託・再雇用となると給与が6~7割程度に下がるケースが多く、一般雇用での転職を希望する層が市場に流入しやすいことが要因と考えられます。

職場別

職場

看護職員実態調査*1

(看護師全体平均)

ジョブメドレー会員の看護師*2

(求職者平均)

差分

病院

554万6,000円

512万1,000円

▼42万5,000円

訪問看護ステーション

494万8,000円

507万9,000円

13万1,000円

診療所

519万5,000円

480万9,000円

▼38万6,000円

介護・福祉事業所

510万2,000円

465万4,000円

▼44万8,000円

*1:日本看護協会|2025年看護職員実態調査報告書
「月収の総平均 × 14ヶ月(ボーナスは月収の2ヶ月分)」で試算
*2:2025年4月~2026年4月にプロフィールを更新したジョブメドレー会員の看護師2,576人

職場別では、看護師全体・求職者ともに病院が最も高い結果となりました。主な要因として、月4~5回の夜勤で5~8万円程度の夜勤手当が入ることが考えられます。

また、訪問看護ステーションに勤める看護師は、求職者のほうが年収が高い結果となりました。2025年4月時点での全国の訪問看護ステーション稼働数は1万8,754件(前年比108%)と増加が続いており(全国訪問看護事業協会調べ)、施設間の採用競争が激しくなるなか訪問件数に応じたインセンティブや好条件を提示する事業所も増え、転職者の平均年収を引き上げていると考えられます。

看護師/准看護師の求人を見る

地域別

給与は地域によっても大きく異なります。以下は厚生労働省データによる都道府県別の年収です。

関東エリア▼タップで開く
都道府県名 月給 ボーナス 年収 東京 40万300円 87万1,400円 567万5,000円 神奈川 38万7,600円 89万7,100円 554万8,300円 埼玉 38万600円 76万3,000円 533万200円 千葉 37万4,400円 93万8,100円 543万900円 茨城 37万1,900円 68万3,600円 514万6,400円 栃木 36万5,300円 115万4,600円 553万8,200円 群馬 35万7,500円 94万5,200円 523万5,200円

参照元:厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査

関西エリア▼タップで開く
都道府県名 月給 ボーナス 年収 大阪 38万5,100円 82万7,600円 544万8,800円 兵庫 35万9,700円 81万7,000円 513万3,400円 京都 35万6,100円 78万5,100円 505万8,300円 滋賀 36万3,800円 89万2,000円 525万7,600円 奈良 36万6,100円 81万8,800円 521万2,000円 和歌山 34万5,900円 75万4,200円 490万5,000円

参照元:厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査

東海エリア▼タップで開く
都道府県名 月給 ボーナス 年収 愛知 36万7,600円 99万3,400円 540万4,600円 静岡 35万8,900円 89万2,400円 519万9,200円 岐阜 33万7,800円 85万7,000円 491万600円 三重 35万8,900円 90万4,300円 521万1,100円

参照元:厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査

北海道・東北エリア▼タップで開く
都道府県名 月給 ボーナス 年収 北海道 35万3,100円 95万7,000円 519万4,200円 青森 31万3,300円 76万5,000円 452万4,600円 岩手 31万7,100円 73万8,900円 454万4,100円 宮城 35万500円 92万6,400円 513万2,400円 秋田 34万5,000円 97万5,100円 511万5,100円 山形 33万800円 79万9,300円 476万8,900円 福島 32万8,700円 59万8,700円 454万3,100円

参照元:厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査

甲信越・北陸エリア▼タップで開く
都道府県名 月給 ボーナス 年収 山梨 35万7,500円 112万300円 541万300円 長野 35万7,600円 90万3,900円 519万5,100円 新潟 33万4,800円 81万8,000円 483万5,600円 富山 34万4,400円 112万4,300円 525万7,100円 石川 34万2,300円 89万5,300円 500万2,900円 福井 33万5,600円 98万8,800円 501万6,000円

参照元:厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査

中国・四国エリア▼タップで開く
都道府県名 月給 ボーナス 年収 鳥取 33万3,300円 87万1,300円 487万900円 島根 34万500円 90万6,900円 499万2,900円 岡山 34万6,900円 86万8,200円 503万1,000円 広島 34万8,600円 85万500円 503万3,700円 山口 33万2,900円 94万8,800円 494万3,600円 徳島 35万6,000円 77万4,000円 504万6,000円 香川 37万1,200円 90万5,700円 536万100円 愛媛 33万400円 76万2,600円 472万7,400円 高知 31万8,300円 52万8,700円 434万8,300円

参照元:厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査

九州・沖縄エリア▼タップで開く
都道府県名 月給 ボーナス 年収 福岡 33万8,000円 76万9,900円 482万5,900円 佐賀 32万1,400円 82万9,700円 468万6,500円 長崎 32万6,200円 80万7,900円 472万2,300円 熊本 34万1,000円 82万4,900円 490万6,100円 大分 33万1,000円 77万1,200円 474万3,200円 宮崎 30万7,900円 73万8,600円 443万3,400円 鹿児島 35万5,300円 76万9,300円 503万2,900円 沖縄 34万5,900円 71万1,400円 486万2,200円

参照元:厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査

地域間の年収差は最大約130万円(東京567万円、高知434万円)にのぼります。ただし、家賃や物価も地域によって大きく異なるため、転職を考える際は実際に生活コストなどを考慮したうえで判断することが大切です。

役職別

役職

年収

平均年齢/経験年数

非管理職

一般看護師、リーダーなど

508万6,410円

39.9歳/16.4年

中間管理職

看護師長、看護主任など

607万6,322円

49.1歳/26.1年

管理職

看護部長、副看護部長など

711万1,748円

55.6歳/32.8年

参照元:日本看護協会|2025年看護職員実態調査報告書
*「月収の総平均 × 14ヶ月(ボーナスは月収の2ヶ月分)」で試算

日本看護協会のデータでは、役職が上がるごとに約100万円ずつ平均年収が増えています。また、管理職(部長・副部長クラス)の平均経験年数は30年を超えており、相応のキャリアが必要なことがわかります。

一方、現場でのケアを続けたい人にとっては、認定看護師や専門看護師として専門性を深めるキャリアパスも選択肢のひとつです。役職にこだわらず、自分の強みに合わせたキャリア設計を考えてください。

【例文まとめ】キャリアプランの書き方とは?転職面接・社内面談の答え方も紹介

診療科別

ジョブメドレーに掲載されている病院・診療所の求人データ(2026年4月時点、1万5,548件)から、診療科別の平均想定年収をまとめました。

診療科 平均想定年収 緩和ケア科 547万1,382円 血液内科 541万3,562円 呼吸器外科 540万2,054円 総合診療科 538万2,664円 心臓血管外科 525万9,058円 代謝・内分泌内科 509万5,986円 アレルギー科 507万3,348円 形成外科 490万9,058円 美容外科・美容皮膚科 488万2,136円 腎臓内科 487万3,484円 神経内科 486万5,784円 消化器外科 480万6,186円 脳神経外科 476万322円 リウマチ科 474万4,866円 産婦人科 471万7,916円 呼吸器内科 470万5,386円 皮膚科 464万6,768円 小児科 457万7,790円 精神科・心療内科 457万2,778円 消化器内科 452万362円 眼科 449万9,908円 耳鼻咽喉科 447万8,754円 循環器内科 446万8,562円 一般外科 433万102円 一般内科 430万8,528円 整形外科 424万7,124円 放射線科 403万9,350円 麻酔科 398万5,268円
続きを見る

*「月収の総平均 × 14ヶ月(ボーナスは月収の2ヶ月分)」で試算

2026年4月時点でジョブメドレーに掲載されている病院・診療所の平均想定年収は475万1,376円でした。緩和ケア・血液内科・呼吸器外科などの上位の診療科は、専門的な知識や技術が求められる領域で、認定看護師や専門看護師の資格手当が年収を押し上げているケースが多くあります。

また、上位の診療科のほとんどが入院設備を持つ病棟の求人です。求人票の想定月給には、4~5回分の夜勤手当が含まれていることから、平均を底上げしている可能性があります。

看護師/准看護師の求人を見る

看護師が昇給するには

資格を取得する

専門看護師・認定看護師・特定行為看護師などの上位資格を取得することで、資格手当や昇給が期待できます。職場によっては研修中の給与保証や資格取得支援制度があるため、まずは勤務先の制度を確認してみてください。

専門看護師とは? 種類や役割、認定看護師との違いを知ろう

認定看護師になるには?種類と取得費用、更新方法、専門看護師との違いを解説

特定行為看護師になるには?38項目の特定行為や研修の種類、メリットなどを解説

夜勤を増やす

夜勤は深夜割増賃金に加えて夜勤手当が支給されます。夜勤手当の平均額は以下のとおりです。

勤務体制

夜勤手当(1回あたり)

三交替制 準夜勤

4,234円

三交替制 深夜勤

5,199円

二交替制 夜勤

1万1,368円

参照元:日本看護協会|2023年看護職員実態調査報告書

月4~5回の夜勤で年間25万円以上の増収が見込めます。ただし夜勤回数を増やす場合、体調管理との兼ね合いが必須なため、生活リズムや体調を考慮しながら検討してください。

3交替制の現役看護師に聞く! 夜勤の業務内容、休憩時間や夜勤前後の過ごし方とは?

看護師の夜勤手当、2位は「1万円以下」1位はいくら? 夜勤の実態調査

キャリアアップを目指す

役職別データで見たように、スタッフから主任クラスへ昇進すると、平均年収は約100万円アップします。

また、到達目標を段階的に示すクリニカルラダー制度を採用している場合、等級に応じた昇給がある事業所もありますので、勤務先の評価制度を確認してください。

副業をする

看護師の資格を活かせる副業は、夜勤専従や訪問入浴、健診センターなど多岐にわたります。とくに、専門性が求められるアルバイトでは時給2,000円を超えることも珍しくありません。

ただし、職場によっては就業規則で副業を禁止されている場合があるため、必ず事前に確認してください。

看護師におすすめの副業は?副業経験者と禁止している職場の割合、注意点もまとめて解説!

給与水準が高い職場へ転職する

ジョブメドレーに登録している看護師の平均年収は499万9,000円で、厚生労働省の調査結果より約25万円低い結果となりました。

現在の職場で昇給が見込めない場合は、より条件の良い職場へ転職するのもひとつの手段です。給与は地域・職場の種類・診療科によって大きく異なるため、複数の条件を組み合わせて求人を絞り込むことをおすすめします。

ただし、給与面だけで転職先を決めるのは注意が必要です。単純に平均と比較するだけでなく、残業時間・夜勤回数・手当の種類も含めた実質的な条件で検討してみてください。

参考

厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査 日本看護協会|2025年看護職員実態調査報告書 日本看護協会|2023年看護職員実態調査報告書