看護師の平均年収はいくら?厚労省とジョブメドレーのデータを比較してわかったこと
看護師の平均年収はいくら?
まずは令和7(2025)年賃金構造基本統計調査から、看護師の平均年収を確認します。
月給
ボーナス
年収
男女計
36万5,900円
85万6,400円
524万7,200円
女性
36万3,300円
85万1,600円
521万1,200円
男性
38万5,600円
89万2,800円
552万円
参照元:厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査
企業規模計10人以上の事業所に勤める正社員やフルタイム契約社員の看護師の平均年収は524万7,200円でした。
国内全職種の女性平均給与の477.5万円と比べると、看護師の年収水準は高いといえます。ただし、昨今の人手不足による業務量の増加や責任の大きさを加味すると、見合った給料をもらっていないと感じる人が多いのも実情です。
転職を希望する看護師の平均年収ジョブメドレー会員の登録データから抽出した看護師の平均年収は以下のとおりです。
ジョブメドレー会員の看護師*1
(求職者平均)
賃金構造基本統計調査*2
(現職平均)
差分
499万9,000円
524万7,200円
▼24万8,200円
*1:2025年4月~2026年4月にプロフィールを更新したジョブメドレー会員の看護師2,576人)
*2:厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査
ジョブメドレーで転職活動をおこなっている看護師の平均年収は499万9,000円で、厚生労働省の調査結果よりも約25万円低い結果となりました。
全体平均よりも低い原因として、現職の給与に不満を持つ層が転職市場に流入しやすいことが考えられます。
年代・職場・地域・役職・診療科別の平均年収
ここからは、年代・職場・地域・役職・診療科の5つの軸で、求職者と現職者の平均年収を比較していきます。
参考
会員の看護師の給与データ(2025年4月~2026年4月にプロフィールを更新した2,576人) に掲載されている病院・診療所の求人データ(2026年4月時点、1万5,548件) 厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査 日本看護協会|2025年看護職員実態調査報告書年代
賃金構造基本統計調査*1
(看護師全体平均)
ジョブメドレー会員の看護師*2
(求職者平均)
差分
20代
474万1,000円
475万7,000円
1万6,000円
30代
504万6,000円
486万2,000円
▼18万4,000円
40代
555万8,000円
513万5,000円
▼42万3,000円
50代
576万円
520万7,000円
▼55万3,000円
60代
487万9,000円
527万円
39万1,000円
70代以上
386万7,000円
466万円
79万3,000円
*1:厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査
企業規模計10人以上の事業所に勤める正社員やフルタイム契約社員の看護師
*2:2025年4月~2026年4月にプロフィールを更新したジョブメドレー会員の看護師2,576人
看護師全体では40~50代で年収のピークを迎えます。しかし、求職者データでは30~50代が全体平均を下回る結果となりました。とくに50代の差は約55万円にのぼり、現職での昇給が見込めない中堅~ベテラン層が転職を検討していることが数字に表れています。
なお、20代の求職者は一定の経験を積んだ既卒の看護師が多いため、新卒の割合が少なく、全体平均と近い475万7,000円となっています。
60~70代は求職者平均が全体平均を大きく上回ります。一般的に、定年後に嘱託・再雇用となると給与が6~7割程度に下がるケースが多く、一般雇用での転職を希望する層が市場に流入しやすいことが要因と考えられます。
職場
看護職員実態調査*1
(看護師全体平均)
ジョブメドレー会員の看護師*2
(求職者平均)
差分
病院
554万6,000円
512万1,000円
▼42万5,000円
訪問看護ステーション
494万8,000円
507万9,000円
13万1,000円
診療所
519万5,000円
480万9,000円
▼38万6,000円
介護・福祉事業所
510万2,000円
465万4,000円
▼44万8,000円
*1:日本看護協会|2025年看護職員実態調査報告書
「月収の総平均 × 14ヶ月(ボーナスは月収の2ヶ月分)」で試算
*2:2025年4月~2026年4月にプロフィールを更新したジョブメドレー会員の看護師2,576人
職場別では、看護師全体・求職者ともに病院が最も高い結果となりました。主な要因として、月4~5回の夜勤で5~8万円程度の夜勤手当が入ることが考えられます。
また、訪問看護ステーションに勤める看護師は、求職者のほうが年収が高い結果となりました。2025年4月時点での全国の訪問看護ステーション稼働数は1万8,754件(前年比108%)と増加が続いており(全国訪問看護事業協会調べ)、施設間の採用競争が激しくなるなか訪問件数に応じたインセンティブや好条件を提示する事業所も増え、転職者の平均年収を引き上げていると考えられます。
看護師/准看護師の求人を見る
給与は地域によっても大きく異なります。以下は厚生労働省データによる都道府県別の年収です。
参照元:厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査
参照元:厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査
参照元:厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査
参照元:厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査
参照元:厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査
参照元:厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査
参照元:厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査
地域間の年収差は最大約130万円(東京567万円、高知434万円)にのぼります。ただし、家賃や物価も地域によって大きく異なるため、転職を考える際は実際に生活コストなどを考慮したうえで判断することが大切です。
役職
年収
平均年齢/経験年数
非管理職
一般看護師、リーダーなど
508万6,410円
39.9歳/16.4年
中間管理職
看護師長、看護主任など
607万6,322円
49.1歳/26.1年
管理職
看護部長、副看護部長など
711万1,748円
55.6歳/32.8年
参照元:日本看護協会|2025年看護職員実態調査報告書
*「月収の総平均 × 14ヶ月(ボーナスは月収の2ヶ月分)」で試算
日本看護協会のデータでは、役職が上がるごとに約100万円ずつ平均年収が増えています。また、管理職(部長・副部長クラス)の平均経験年数は30年を超えており、相応のキャリアが必要なことがわかります。
一方、現場でのケアを続けたい人にとっては、認定看護師や専門看護師として専門性を深めるキャリアパスも選択肢のひとつです。役職にこだわらず、自分の強みに合わせたキャリア設計を考えてください。
【例文まとめ】キャリアプランの書き方とは?転職面接・社内面談の答え方も紹介
ジョブメドレーに掲載されている病院・診療所の求人データ(2026年4月時点、1万5,548件)から、診療科別の平均想定年収をまとめました。
*「月収の総平均 × 14ヶ月(ボーナスは月収の2ヶ月分)」で試算
2026年4月時点でジョブメドレーに掲載されている病院・診療所の平均想定年収は475万1,376円でした。緩和ケア・血液内科・呼吸器外科などの上位の診療科は、専門的な知識や技術が求められる領域で、認定看護師や専門看護師の資格手当が年収を押し上げているケースが多くあります。
また、上位の診療科のほとんどが入院設備を持つ病棟の求人です。求人票の想定月給には、4~5回分の夜勤手当が含まれていることから、平均を底上げしている可能性があります。
看護師/准看護師の求人を見る
看護師が昇給するには
専門看護師・認定看護師・特定行為看護師などの上位資格を取得することで、資格手当や昇給が期待できます。職場によっては研修中の給与保証や資格取得支援制度があるため、まずは勤務先の制度を確認してみてください。
専門看護師とは? 種類や役割、認定看護師との違いを知ろう
認定看護師になるには?種類と取得費用、更新方法、専門看護師との違いを解説
特定行為看護師になるには?38項目の特定行為や研修の種類、メリットなどを解説
夜勤は深夜割増賃金に加えて夜勤手当が支給されます。夜勤手当の平均額は以下のとおりです。
勤務体制
夜勤手当(1回あたり)
三交替制 準夜勤
4,234円
三交替制 深夜勤
5,199円
二交替制 夜勤
1万1,368円
参照元:日本看護協会|2023年看護職員実態調査報告書
月4~5回の夜勤で年間25万円以上の増収が見込めます。ただし夜勤回数を増やす場合、体調管理との兼ね合いが必須なため、生活リズムや体調を考慮しながら検討してください。
3交替制の現役看護師に聞く! 夜勤の業務内容、休憩時間や夜勤前後の過ごし方とは?
看護師の夜勤手当、2位は「1万円以下」1位はいくら? 夜勤の実態調査
役職別データで見たように、スタッフから主任クラスへ昇進すると、平均年収は約100万円アップします。
また、到達目標を段階的に示すクリニカルラダー制度を採用している場合、等級に応じた昇給がある事業所もありますので、勤務先の評価制度を確認してください。
副業をする看護師の資格を活かせる副業は、夜勤専従や訪問入浴、健診センターなど多岐にわたります。とくに、専門性が求められるアルバイトでは時給2,000円を超えることも珍しくありません。
ただし、職場によっては就業規則で副業を禁止されている場合があるため、必ず事前に確認してください。
看護師におすすめの副業は?副業経験者と禁止している職場の割合、注意点もまとめて解説!
ジョブメドレーに登録している看護師の平均年収は499万9,000円で、厚生労働省の調査結果より約25万円低い結果となりました。
現在の職場で昇給が見込めない場合は、より条件の良い職場へ転職するのもひとつの手段です。給与は地域・職場の種類・診療科によって大きく異なるため、複数の条件を組み合わせて求人を絞り込むことをおすすめします。
ただし、給与面だけで転職先を決めるのは注意が必要です。単純に平均と比較するだけでなく、残業時間・夜勤回数・手当の種類も含めた実質的な条件で検討してみてください。
参考
厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査 日本看護協会|2025年看護職員実態調査報告書 日本看護協会|2023年看護職員実態調査報告書