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 【室井昌也コラム 月に2回は韓情移入】

 2026年の韓国KBOリーグが3月28日に開幕。1リーグ制・10球団が144試合を戦う。KBOリーグは2年続けて総観客数が1000万人を突破。人気の絶頂期にあり、4月5日までの全40試合中、平日休日問わず29試合が満員札止めとなった。

 今季のKBOリーグの新たな取り組みの一つが「アジアクオーター制」の導入だ。既存の外国人枠3人に加えて、アジア野球連盟(BFA)加盟国・地域の国籍の選手と、オーストラリア国籍の選手を1人獲得に可能なった。年俸などの上限は20万ドル(約3200万円)に設定されている。

 これにより7人の日本人投手がKBO入りした。いずれも投手でうち2人が先発を担っている。前巨人の戸田懐生(NC)は3月31日のロッテ戦で初先発初勝利。中4日で登板の5日のKIA戦も6回2失点と好投した。しかし味方打線が0点に抑えられ初黒星がついている。

 前ソフトバンクの武田翔太(SSG)は1日のキウム戦に先発し、5回途中5失点で1敗。7日に中5日で2度目の先発が予告されている。対するハンファは元メジャーリーガーでWBC韓国代表左腕の柳賢振(リュ・ヒョンジン)がマウンドに上がる。

 KBOリーグは信頼できるリリーフ投手がわずかで、明確な役割を設けた投手起用がしづらい状況にある。5人の日本人リリーフ投手もリードの有無などにかかわらず、様々な場面で投入されている。

 前DeNAの京山将弥(ロッテ)と前四国・徳島の杉本幸基(KT)は全8試合のうち5試合に登板。前西武の田村伊知郎(斗山)、前ヤクルトの金久保優斗(キウム)、前ハヤテの宮路悠良(サムスン)はそれぞれ4試合に投げた。

 キャンプ中、各投手が口にしていたのが日韓でのボールの扱いの違いだ。日本ではボールの表面に付いた「ろう」を、審判員が試合前に専用のもみ砂で落としてから使う。しかし韓国では箱から出した新品のボールがそのまま手渡される。

 日本よりも滑る印象があるため、「フォークの握りを縫い目に少しかけて試した」(京山)、「頻繁にボールを変えて慣れる」(田村)などそれぞれが試行錯誤していた。

 戸田は初登板で滑り止めのロジンバックを多く使ったところ、相手チームから「投球時に粉が舞う」という指摘が球審を介して複数回あった。2度目の登板では右手をユニフォームの左胸部分で強く拭き取るようにして対処した。

 アジア選手の中で日本人以外では前楽天の台湾人投手、王彦程(ワン・イェンチェン=ハンファ)が先発で2戦2勝と好投を見せている。

 KBOの今季の中継は動画配信サービス「SOOP」のサイトとアプリで無料視聴が可能(韓国国外限定)。王彦程の登板試合は台湾を中心に通常より5倍程度多くアクセスがあった。日本のファンも武田ら日本人投手の投球を気軽に見ることができる。