[4.5 J1百年構想リーグ EAST第9節 柏 3-0 横浜FM 三協F柏]

 昨シーズンから怪我人に悩まされ続けている柏レイソルのボランチにおいて、全試合スタメンのMF中川敦瑛の相棒は、第8節までMF小西雄大が4試合(第1節、第3〜5節)、MF戸嶋祥郎(第2節、第6節)とMF原川力(第7〜8節)がそれぞれ2試合先発するなか、J1百年構想リーグの折り返しにあたる横浜FM戦では、戸嶋が3試合ぶりにスタメンで起用された。

「まずは守備の役割っていうのが、攻撃よりもそこに自分の特徴があると思うので。チャンスがあれば攻撃にっていうところと、チームの流動性だったり、スムーズに前進させることを意識しながらやってるんですけど、前半はなかなかいいところを出せなかった」

 開始12分という早い時間帯で横浜FMのDFジェイソン・キニョーネスがDOGSOで一発退場に。数的優位を得た柏は、同18分にMF小見洋太のPKで先制点を奪うも、2点目は後半35分まで待たなければならなかった。

「特に前半のうちは揺さぶるところと、勝負を決めに行くところのバランスだったり、チームの共通認識で多少のズレがあって。捌きたい選手と早めに仕留めたい選手でちょっと差があった。個人的にはそこのバランスを取らなきゃいけないし、メッセージもどんどん伝えなきゃいけなかった。そういうところをチームに落とし込めなかったのが反省点です」

「前半そんなに多くはなかったですけど仕留めきるチャンスがあったので、そこで決めておきかった」と悔やんだ最初の45分を経て、後半に入っても横浜FMを攻めあぐねる展開が続く。それでも、後半35分、37分と立て続けにゴールをあげた柏が3-0と試合を決定づけた。今季初となるフル出場をはたした戸嶋は、最後まで運動量を落とすことなく、最終盤にはゴール前でフィニッシュにからみ、攻守で勝利に貢献した。

 柏は、第7節・浦和戦でのPK勝利、第8節・水戸戦での90分勝利、そして今節の横浜FM戦での90分勝利と調子を上げている。第6節終了時は最下位(10位)だった順位も、この日の勝利で7位まで上げてきた。その結果に、戸嶋も顔を上げる。

「この結果を信じてブレずにやってきたので。上向きになってきているのは、まちがいなくポジティブなので。勝ち続けることで順位が1つずつ上がっていくようなシチュエーションだと思っているので、まずは1個でも上の順位を目指してやっていきたい」

 開幕3連敗と最悪のスタートを切った柏が、ようやく復調の兆しを見せている。

(取材・文 奥山典幸)