原宿で行われた「令和の百姓一揆」

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 普段は田んぼを耕すトラクターが3月29日、高級ブランドやオシャレな飲食店が並ぶ都心のど真ん中を走り抜けた。その後ろには提灯を掲げた農家らの長い行列が従う。その数およそ1200人。「日本の食と農を守ろう!」など、シュプレヒコールを上げながら、青山、表参道、原宿を行進した。

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令和の百姓一揆

 これは農家への所得補償や食物自給率向上を訴える「令和の百姓一揆」。昨年に続く2度目の開催で、東京ほか全国16カ所で行われた。

 場所は神宮前交差点。いまや原宿のランドマークでもある東急プラザ原宿「ハラカド」が奥にそびえる。当然、辺りはショッピングを楽しむ若者ばかり。この異様な光景を撮影しようと、沿道からスマホをかざす手が伸びる。

原宿で行われた「令和の百姓一揆」

「何? デモ行進? なんでトラクター? ウケる〜」と、3人組の10代女性は大笑い。提灯行列をバックに3人並んで自撮りを始めた。

「国会前とかがよくね?」

 それを見た行進中の女性が、彼女らに語り掛ける。

「このままでは日本の農業は衰退し、食を守れないということをアピールしているのよ」

 3人は声を揃えて「頑張ってくださ〜い」とピースサインで行列を見送った。

 アピールは大成功かと思いきや、3人はその後、

「でも、私らに訴えても意味なくね?」

「国会前とかがよくね?」

「だよね〜」

 と、冷静に語り合っていた。

撮影・福田正紀

「週刊新潮」2026年4月9日号 掲載