【防災PROJECT】芸予地震25年 広島への地震・津波の影響は
3月24日で2001年に広島で発生した芸予地震から25年です。震源が安芸灘で、県内では震度6弱を観測しました。
芸予地震は過去にも繰り返し発生していて、今後30年以内に40%の確率で再び発生すると予想されています。
実はこの芸予地震でも津波が発生する場合があって、広島に津波をもたらし得る地震の震源域にはご覧のように複数あります。
皆さんは津波の影響をどの程度で考えていますか?まずは街の人たちに話を聞いてみました。
多くの人で賑わう広島市の繁華街。尋ねたのは、この質問です。
海岸から約5キロメートル離れたこの場所に津波がやってくると思いますか?
「せーの」
「思わない、どうしてでしょう?」
「海が遠いから」
「陸に囲まれているのでないと思う」
「瀬戸内海は安全って聞いたもん」
■2組目
「思う」
「なんとなく宇品もすぐ近くだし割と来るのかなって。子どもが生まれたので、万が一来たらみたいなことはちょっと考えたりはします」
■3組目
「川が多いし、津波が来れば当然三角州ですから。三角州のところは全部浸ると思います」
■4組目
「SNS見てたりしてても、南海トラフで影響がある範囲とかたまに流れて来るときがあるんですけど、あんまり広島入ってないイメージがあるので」
津波が「来る」、「来ない」、また、その理由についても様々な意見がありました。
では、実際の想定はというと・・・
■塚原美緒 気象予報士
「実はこの場所もこの高さ。最大で1メートル40センチくらいの浸水が想定されているんです」
いくつか想定される津波をもたらす地震の中でも最も大きな影響が心配されているのが「南海トラフ巨大地震」です。
県内での津波の高さは最大で1.8メートル。
満潮や大潮といった悪条件が重なった場合には、最大で4メートルになる想定です。
津波は時速40キロのスピードで押し寄せるため、気付いてから避難を始めるのでは間に合わず、津波による死者数は最大で約1万3000人に及ぶとされています。
日本の防災研究の第一人者である、京都大学防災研究所の矢守克也教授はこう指摘します。
■京都大学防災研究所 矢守克也教授
「南海トラフ地震を前提にすると、広島県よりもはるかに甚大な被害を受ける可能性のある都道府県だけでも両手以上ありますので、広島県内にも被害は出ると思いますが、むしろ救援すること、助けてほしいという声が届くと思います」
■塚原美緒 気象予報士
「広島側からむしろ応援支援に行かないといけない立場になるということですね」
■矢守教授
「そうなりますね。ですから広島県内ではむしろ被害を出している余裕はなくて、どうぞ(他県からの要請も)来てくださいぐらいの体制で待っておいていただかないと南海トラフ地震の時は大変だと思います」
改めて県は、津波による死者数を約1万3000人と想定しています。
この想定について矢守教授は、「被害想定は私たちの努力でウソにしないといけないもの」と言われてます。
実は県も、津波による死者数は約1万3000人は早期避難率が20%の場合で算出しているので、全員が早期避難した場合はぐっと減らすことができると呼びかけている。
●強い揺れを感じたら海のそばにいる人はすぐに避難!
●津波警報が出たら浸水が予想される地域の人はすぐに避難!
●津波警報が解除されるまでは戻らない!
(2026年3月24日放送)
