【駿河湾特産】今季シラス漁解禁!昨季当初は記録的不漁も初日水揚げは前年比大幅増で価格落ち着く…今後に期待(静岡)
静岡が誇る「シラス」の今シーズンの漁が、おととい3月21日、解禁となりました。昨シーズは、一時、記録的な不漁となり船を出すことすら取りやめた港もありましたが、2026年のシラスの状況は?初日のシラス漁船に同乗して取材してきました。
この週末、この田子の浦港近くの飲食店は、静岡県内外から多くのお客さんで賑わっていました。そのお目当ては…シラス丼。
「釜揚げのよりも生シラス初めて食べたのですけれど、めっちゃ最高です。また静岡に来る理由にもなりました」
(滋賀から)
「うまいです~~~」
静岡の特産「シラス」。シラス漁がおととい21日に解禁されたのです。
解禁日の午前5時すぎ…。富士山を正面に望む田子の浦港には出漁に向け準備する多くのシラス漁師たちの姿が。
(第二八幡丸 深澤 正彦 船長)
「きょうから始まりますけど、天気もいいシラスもいるような話は聞いている。このシーズンもいい漁ができるように期待している」
その期待の裏には、ここ数年続く、シラス不漁があります。ピークの2015年には8549トンの水揚げがありましたが2024年、統計開始以来最低の2096トンと、4分の1以下となった静岡県内のシラス漁。去年も序盤は県内のほとんどの港でシラスが全くとれない状況が続いたのです。
(清水漁協 用宗支所 増田 新さん)
「自分も務めて20年たちますけれど、ここまで悪いかったのは見たことがない」
ゴールデンウィークには、焼津市の恒例イベント「大井川港の朝市」で、人気の生シラスの販売が中止となったほか、各地の港で漁を見送る日が続いていました。
しかし、夏以降シラスが現れ漁獲量が回復傾向となり、最終的には2024年を1000トン近く上回り3060トンの水揚げがありました。
そうした中で迎えた今シーズンのシラス漁の解禁。シラスは取れるのか!?深澤船長率いる第二八幡丸に同乗させてもらいました。
午前5時45分。
黒煙をあげ合図とともに一斉に動き出したシラス漁船。船長が魚群探知機と長年の経験を頼りに網を出す場所を探していきます。田子の浦のシラスは、漁場が近く、新鮮なまま港に水揚げできると県内でも人気です。漁開始から約15分後ついに反応が。勢いよく網を出していきます。網を一艘の船で引く「一艘曳き」漁法で行う今季初めての網かけです。初の網掛けに船長は…。
(第二八幡丸 深澤 正彦 船長)
「きょうはクラゲがすごく多いみたいで、網の中からシラスが溢れちゃうらいぐらいが詰まっちゃってるみたいな感じなんで、ちょっとあげてみないとなんとも言えないですけど、シラスはいる」
この時期としては珍しくクラゲが多く、シラスのとれる量が減ってしまう恐れがあるのです。期待と不安を胸に約200メートルある網を引き揚げてみると…。
(漁師)
「シラスいる」
「重い」
シラスがかかっているようです。網の先端を開けると…いました。シラスです。
(第二八幡丸 深澤 正彦 船長)
「入ってるじゃん」
想像以上に入っていたようです。
獲れたシラスの様子はというと…。
(第二八幡丸 深澤 正彦 船長)
「真っ白っていうわけじゃないけど、春先のシラスとしてはいい方じゃないかな。ものとしてはいいと思います」
2026年も状態が良いというシラス。漁はまだ始まったばかりで、今後、水温が上昇していくことで、さらに多くのシラスがとれることに期待を膨らませています。
港へ戻るとすぐに競りにかけられます。田子の浦漁協によりますと、解禁初日の水揚げ量は、1041キロと2025年の約7倍に。市場価格は、1キロ平均で2200円前後と、水揚げ量が増えたことで、ここ数年に比べ、落ち着いた価格になったといいます。
(田子の浦漁協 伊澤 安弘さん)
「すごくきれいなシラスで、生向きでも釜向きでもできるような形だと思います。1日で大量というよりは、毎日コンスタントにとれる、毎日シラスがとれる日が続けばいいなと思っている」
シラス漁が解禁され、再び活気に満ち始めた静岡県内の港。新鮮な静岡産の「シラス」に2026年も注目です。静岡県内のシラス漁は2027年1月14日まで行われます。
