応援した馳氏は落選も…支持率低下の高市早苗首相がみせる、身内も恐れる「ボスぶり」
現職知事有利のはずが……
先の衆院選に大勝し、向かうところ敵なしの高市早苗首相(65)に暗雲がたれこめている。
NHKが3月6日から3日間実施した世論調査によると、内閣支持率は2月調査から6ポイント下落し59%だった。不支持率は6ポイント上昇して26%。その理由のトップは
「人柄が信頼できないから」
だった。
共同通信の調査でも支持率は先月比3.2ポイント下落している。
つい先月までは積極財政で日本経済を復活させると勇んでいたが、2月28日に米国とイスラエルがイランを空爆。イランは“弱者の兵法”を実践し、海上輸送の要所であるホルムズ海峡を封鎖し、中東諸国を無差別攻撃することで戦争に引きずりこみ、原油をはじめとしたエネルギー危機を引き起こしている。
ところが、高市首相は来年度予算の年度内成立を急ぎ、野党が求める集中審議の終日開催を拒否。坂本哲志委員長(75、自民)の職権で4時間のみとなった。
「野党からは中東情勢の影響を鑑みて、予算案の組み替えを進言する声も上がったが、高市首相はあくまで成立にこだわった。支持率が下落傾向なのは強権的な政治運営に疑問を抱く人がいるからではないか」(政界関係者)
3月8日に投開票された石川県知事選では自民と日本維新の会が推薦した現職の馳浩知事(64)が落選。終盤、高市氏が馳氏の応援に駆け付けたにもかかわらずだ。
本サイトの取材に対し政治評論家の有馬晴海氏は馳氏の落選について、
「人口が集中する金沢市で、前金沢市長である山野之義氏(63)に大差をつけられてしまった。被災地を含む他の地域で馳氏は勝利したとはいえ、やはり敗因は震災対応への県民の不満では。15年前の東日本大震災のとき、真っ先に山野氏が市長だった金沢市が震災がれきを受け入れた。震災からの復興を目指す石川県にとって“馳氏でいいのか?”と問われたとき、県民からの信頼を得られなかったのだろう」
と分析する。
誰よりも“男勝り”な性格
3月10日付の西日本新聞電子版によると、高市首相は
〈9日午前、敗戦の報告を受けた首相は血相を変えて怒りをぶちまけた〉
とか。
そんな“コワモテ”の高市首相は一連のカタログギフト配布問題では自身について
「昭和の中小企業のオヤジ、社長みたいなところがまだ私にはあるのでしょう」
と形容。米国との関税交渉のため渡米する赤沢亮正経済産業相には
「私に恥をかかせるな!」
と猛ゲキをかましている。
3月6日の閣議に遅刻した小野田経済安保担当大臣には
「閣僚の遅刻はあってはならない」
と注意したそうで、その目つきは鋭かったという。
高市首相をウォッチしてきた全国紙政治担当記者によると
「憲政史上初の女性総理ですが、誰よりも男勝り。言うなれば『ボス』ですね。カタログギフト配布を見てもわかるとおり、苦楽を共にした人には施しを与えますが、裏切り者や『敵』と認定した相手のことは許さない。公明党が連立を外れた際も同じ席上の斉藤鉄夫代表をずっとニラんでいた。自民党内でも恐れられていますよ」
という。
イラン戦争をめぐっては、カナダのカーニー首相とワーキング・ディナーの席上で
「我が国としてイランを非難する」
と述べる一方、先制攻撃した米国についてのコメントはしなかった。19日にトランプ米大統領との首脳会談が控えているからだ。永田町関係者が危惧する。
「前回トランプ大統領が来日した時のようにノリノリで対応されては困る。米国は戦争の当事者。イランと日本も友好関係にあることを忘れてはならない。日米首脳会談の結果いかんで、さらなる支持率下落を招く可能性もある」
SNS上では高市首相の期待値が高かったぶん
〈思っていたのと違う……〉
〈こんな人だったんだ〉
という書き込みも目にする。
最近も『週刊文春』でW不倫疑惑が報じられた松本洋平文部科学相(52)について
「仕事でしっかり返してほしい。一生懸命に職責を果たしてほしい」
と述べ、不問に付した。これについては松本氏が学校教育に携わる文科相ということで異論も噴出している。
前出の政治評論家・有馬晴海氏は
「応援に駆け付けた馳氏が落選したことや、松本大臣の不倫は、小さな傷がひとつ増えただけ。騒がれた台湾有事発言だって、致命傷にはならなかった。高市人気にそこまで大きな影響はないでしょう」
と分析しているが、支持率低下は傷が「小さいもの」にとどまっていない証左にも見える。
高市首相は持ち前のリーダーシップで危機的状況の日本を救えるか――。
