最大18秒タイムが縮む!? 空気抵抗を削減したサロモンのランニングシューズ
フランス発のスポーツブランド、Salomon(サロモン)。近頃はスニーカーとして街中でも洒脱に履きこなす人も多く目にします。
そんなサロモンから先日、次世代レーシングシューズ「S/LAB PHANTASM 3」(税込35,200円)が新登場しました。
見るからに速く走れそう
ラウンドシェイプのフォルムと、紐を隠すゲイターが一体型となったルックス。ちょっと視界に入っただけで、一際目を引くデザインです。
サロモンが2年以上の歳月をかけて制作した「S/LAB PHANTASM 3」は、空気力学研究メーカーであるSwiss Side(スイス・サイド)社と共同開発したシューズ。
車や飛行機でよく使われるテストに「エアロダイナミクス・テスト」とも言われる空力テストがあります。ランニングシューズでありながら、このテストを多角的に行ないながら、シューズ単体の空気抵抗を測定。そして導き出されたデザインの空気抵抗と揚力(空気の流れの方向に垂直に働く力)を何度もテストで繰り返し、アップデートを重ねることで、この形に落ち着いたというわけ。
つまり。
先述した、一際目を引くデザインは、見た目重視ではなく計算されたデザインなんです。
走ることで受ける足元の(特にシューズの)空気抵抗を極力少なくするために、足首までの全体を覆ったシームレスなアッパー。そして、鋭角をとことん排除したラウンドデザインのミッドソール。これらによって、アッパーから足首までスムーズな空気の流れを実現しました。具体的には、ランニングスピードの高速度域(12〜16km/h ※一般的なジョギングが6〜7km/h)における空気抵抗を16%〜28%削減できるそう。
それってどういうこと!? どれだけ速くなるの?
まぁまぁ、そう慌てなさんな。
たとえば、いわゆるマラソンシューズでフルマラソンを走ったとして、その時のペースが3分/kmだと3時間でゴールするわけです(市民ランナーの中でもガチランナーのペースです)。 このシューズを履いた場合、最大18秒タイムを縮められるので、もしもフルマラソンを走ったとすると、2時間59分42秒でゴールできるというわけ。あくまで机上の計算ですが。
え?たったの18秒?って思いました?よね?
マラソンにおいては1秒削るのも大変なんですよ。昨年の12月に行なたバレンシアマラソンに出場し、日本記録を更新した大迫 傑選手でさえSNSでこう言っています。
たくさんの疑念、不安、迷い。
そして気づき、たくさんのものを削って。
たった1秒だけど、僕らにはとんでもなくデカイ1秒だった。(大迫 傑インスタグラムより)
たかが1秒に思えるかもしれませんが、されど1秒なんです。
アスリートであれ、市民ランナーであれその1秒削ることにどれだけ懸けているか。
カーボンプレートも採用したスーパーシューズ
もちろん、空気抵抗だけを削減してもスピードアップにはつながりません。ミッドソールにもスペックは満載。
この手のスピードシューズの定番となっているカーボンプレートはもちろん搭載しています。スプーン形状に湾曲したフルレングスのカーボンプレートは、高い推進力を確保。加えて耐久性と反発性を備えたPEBA(ポリエーテルブロックアミド)を採用し、柔らかくも高反発を生み出す構造です。
踵とつま先の高低差(ドロップ)は6mm(踵:39mm/つま先:33mm)。重さはメンズの27cmで約199gと、申し分ない軽量クラス。
空気抵抗がどれほどなのか、体感できるかはわからないところがありますが、見た目からして速く走れそうですし、全面的にスピードを意識した設計ならば、速く走らねば!というプレッシャーも相まってスピードに乗って走れそうです。
横ブレがあるかどうかなどの安定性については、履いてないのでわかりませんが、それを差し引いても試す価値は十分にあるはず。
それにしても、さまざまなメーカーがいろいろなアプローチでシューズを発表していますが、トレイルを得意とするサロモンですが、ロードランニングにおいてゲームチェンジャーになり得るかもしれませんね。
Source: salomon

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