中居正広氏

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 この1月23日で、中居正広氏(53)が芸能界を引退してちょうど1年が過ぎた。フジテレビの混乱は未だ収束を見せない一方、中居氏自身は同局の「第三者委員会」報告書の内容に反論し、年末には週刊誌の取材に答えるなどの“動き”を見せ、将来的な「復帰説」も絶えない。なぜか。昨年3月に白髪・ロン毛の近影を収めるなど、この件を報道し続けてきた「週刊新潮」記事を中心に、この1年を振り返ってみた。

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【独占写真】痩せて白髪ロン毛に…「中居正広氏」の激変した姿(2025年3月撮影)

おもねっていたテレビマンが

〈私、中居正広は本日をもって 芸能活動を引退いたします〉

 中居氏が自らのHP「のんびりなかい」で引退を発表したのは、2025年1月23日のことだった。

中居正広

 この2週間前、中居氏は騒動について、〈トラブルがあったことは事実です〉としながらも、〈示談が成立し、解決している〉とし、〈今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました〉と記すなど、タレント活動を続ける気は満々だった。

 急転直下の引退について、週刊新潮(2025年2月6日号)で芸能関係者がこう語っている。

「事態が進展するにつれて、彼が内々に当初匂わせていた“男女間のトラブル”だとの説明には無理があると判断せざるを得なくなり、中居氏におもねっていた各局のテレビマンたちが離れていった。フジのスポンサー撤退騒動の責任も問われる身であり、もはや、自ら芸能活動に終止符を打つほかありませんでした」

影響はほとんどない

 フジテレビには激震が続いていた。港浩一社長、嘉納修治会長が引責辞任。2月のスポンサー収入は前年同月比で実に9割減となった。トラブルが発覚するまでの時点で、中居氏はテレビ、ラジオに6本のレギュラーを持つ売れっ子だったが、いざいなくなると、彼の代わりはいくらでもいたことがわかった。

「週刊新潮」(2025年2月27日号)で、さるテレビ局関係者がこう語っている。

「(中居氏の不在について)ほとんど影響はありません。彼は賞味期限が切れかけていたからです。中居氏の出演部分をすべてカットして1月7日に放送された『ザ!世界仰天ニュース』(日テレ系)が、時間帯トップの12%という高視聴率を記録しました。この数字は、彼が笑福亭鶴瓶と並ぶレギュラーMCとして出演した昨年12月3日の前放送回と比べても3.7ポイント高かった。以降、この番組は鶴瓶の単独MCとなっていますが、今月11日の放送回も9.3%と数字が落ちていない。つまり、中居氏がいなくても視聴率を取れることが証明されたといえるのです」

 ピンでMCを務めていた冠番組「中居氏正広の金曜日のスマイルたちへ」(TBS系)も、引退直近では5〜6%あたりを低空飛行。最終回となった12月15日放送の「だれかtoなかい」(フジテレビ系)は6.2%で同月9日の「THE MC3」(TBS系)は4.4%と、いずれも合格点には遠い視聴率だった。

「彼は年を重ねるにつれて尊大な態度が隠し切れなくなり、視聴者から敬遠されていったと思われます」(同)

日枝氏の辞任判明翌日に

 こうした状況の中、中居氏の行方は知れず、「地元・藤沢に戻った」、「いや北海道にいる」、はたまた「海外逃亡説」までも飛び交うほどだった。

 その動きを初めてキャッチしたのは「週刊新潮」である。昨年3月28日、折しも「フジのドン」と呼ばれた日枝久フジ・メディア・ホールディングス取締役相談役の退任が明らかになった翌日のことだった。場所は渋谷区内の高級住宅地である。
 
 同誌2025年4月10日号によれば、中居氏はニューバランスの白のキャップ、デサントの緑のフード付きパーカーに同じくデサントの黒のスウェットパンツ、足下はソールの分厚い白のスニーカー、手にデサントのベージュのカートバッグというラフな装いであった。車を停めて訪れた先は、さる一級建築士の設計事務所。車とオフィスを往復すること数回、路上でも一級建築士の男性としばし話し込んだ彼は、最終的に茶色の大型封筒を手にしてその場を後にした。滞在時間は20分ほどというところだった。

 後日、件の一級建築士に来訪の目的を尋ねると、このように説明していた。

「“近くまで来たから寄ったよ”という感じです。(中居氏と知り合ったのは)僕の古い友人が彼の友人で。甘いものの話とか、なんてことのない話しかしていません。(仕事の)依頼があればうれしいのですが、それは本当にありません」

 何より読者を驚かせたのは、その姿が痩せて、白髪ロン毛であったということ。テレビの中での中居氏とはまったく異なった容貌に、「芸能界とは完全に縁を切った」――そう思わせるのに十分な様子が見受けられたのである。

ギャラは一本200万円

 実際、中居氏には引退しても食うに困らないだけの、巨額の資産がある。中居氏は東京都港区の超高級マンションに315平方メートル、目黒区の高級マンションに97平方メートル、さらに横浜市内の大規模マンションにも114平方メートルの部屋を所有している。

 港区の物件は新築で購入している。当時の分譲価格は8億7000万円だが、昨今の不動産市況で、現在の売却見込価格は20億円に跳ね上がっている。売却した場合、11億3000万円の利益だ。

 中居氏は他の2物件も新築時に購入しており、目黒区の方の分譲価格は1億5700万円で売却見込価格は4億円、横浜のものは分譲時5930万円、売却見込が8000万円。実際は売却益には税金がかかるが、それを考慮しなければ、トータルで13億9370万円の利益が出る計算だ。

 また、高額納税者が最後に公示された2005年(04年分)の中居氏の納税額は1億9000万円。推定年収は4億円弱なのだが、さる芸能関係者は、

「中居氏の出演番組のギャラは、ピーク時には1本200万円に達していたといわれています。1年50週で計算した場合、1番組で年間1億円の収入。5番組で5億円です。しかも、これにCMのギャラや特番の臨時収入、SMAPの歌唱印税も入るわけです。年収で10億円に達した年もあったでしょう。税金分を差っ引いても総資産は20億円を下回らないといわれています」(「週刊新潮」2月6日号)

 これだけあれば悠々自適。厳しい非難を浴びてまで復帰する意味はない。そう見られていた。

検証結果は「だまし撃ち」

 ところが、である。

 その中居氏が突如、表に出てきたのは、昨年5月のこと。

 5月12日に、代理人弁護士がフジテレビ問題を調査した第三者委員会に対し、反論文書を出したのだ。先立つ3月31日に提出された調査報告書では、中居氏は「性暴力の加害者」と認定されているが、中居氏サイドは、その中身は、伝聞証拠により一方的に事実認定された上、証拠開示もなされていない。被害女性への行為がWHO基準に照らして「性暴力だ」とされたのも、「凶悪な犯罪をイメージさせる」と抗議している。これに第三者委員会が否定の趣旨の回答をすると、さらに5月30日には再反論文書を提出した。そこでは「抗議」のトーンが一段と強まっていた。

 曰く、「守秘義務の範囲内である秘匿情報」が報告書で公表された。また、被害女性からはメールで「勇気づけられた」などのお礼をもらう関係でもあるとし、検証結果は「だまし討ち」に等しく、「愕然とした」「驚愕した」とまで強い言葉で記していたのだ。

 これに慄然としたのはフジテレビ。局内では、

「中居氏が訴訟を起こし、密室での出来事を法廷で明かす展開になりはしないか」(「週刊新潮」2025年6月12日号)

 との不安が広がったのである。

50億円訴訟を回避!?

 昨年7月5日に、中居氏は3回目となる反論文書を公表。両者の間には緊張が続いたが、その後、動きは膠着状態に。

 8月末には、フジテレビが、トラブル発生時の経営幹部だった港浩一前社長、大多亮元専務を相手取って「思慮の浅い経営判断の誤りを犯し、会社法上の善管注意義務を怠った」と、計50億円もの損害賠償請求訴訟を提起した。

 そこで取り沙汰されたのは、中居氏への対応だ。騒動の元凶であるだけに、中居氏への提訴も必然との見方もあったが、結論を言えば、現在までその動きはない。当のフジテレビに聞いてみても、「外部の弁護士を交え検討していますが、被害女性Aさんへのご負担等を総合的に考慮すると、慎重に判断する必要があると考えています」(「週刊新潮」2025年9月11日号)といまひとつ煮え切らない対応だ。

相次ぐ週刊誌報道

 全面的な戦いを避けられるとの見通しが立ったためか、その頃から中居氏の露出は増える。頻繁に外出するようになったからか、週刊誌に近影をキャッチされることが続いたのだ。

〈奔走・目撃撮〉(「女性自身」9月16日号)

〈10月中旬に愛車で向かった場所〉(「女性セブン」11月20日号)

 また、中居氏が復帰を模索している、との記事も頻発してきた。

〈「やっぱ引退撤回」動画配信で仰天・再始動計画〉(「女性自身」9月2日)

〈沈黙ノムコウに待つ復活の“兆し”〉(「週刊女性」9月9日号)

〈「50億円訴訟」電撃回避で復帰の光明 名誉回復を願うファンの署名活動に異例メッセージ〉(「女性セブン」10月23日号)

〈「フジ巨額訴訟に“想定外”」見えた復帰の光明 「原告の主張に対し裁判官が難色を示していて…」〉(「女性セブン」12月11日号)

 当人の意思はともかく、少なくとも彼の周辺に復帰を望んでいる向きがいる。そう推察される流れである。

直撃に足を止め…

 そして極めつけはこの1月6日に発売された「女性セブン」。昨年末に中居氏は同誌の直撃取材にまさかの対応をした。「400日ぶり胸中告白 『復帰』と『闘病』と『結婚』」と題したその記事によれば、中居氏は12月下旬、都内の有名百貨店で、長年の恋人と言われる女性と「正月準備」の買い物を楽しんでいた。やはり白髪と痩せた印象が目立ったが、髪は短くしていた。買い物を終えた中居氏に記者が声をかけると、足を止めて胸中を語ったという。「復帰は考えたことはない」と笑いつつも、「体調は良い」「ゴルフの練習もしている」と明かし、ファンに向けても「元気だし、大丈夫」とメッセージを送ったのである。その様子を恋人が見つめていたという――。

 一年前と比べると、大きな変化である。ちなみに、中居氏のHPは今もそのまま残っている。「閉鎖する」と述べていた個人事務所も未だ存続したままだ。

「現在の流れを見れば、中居氏に復帰説が囁かれるのは、当然のことです」

 と述べるのは、さるベテラン芸能デスク。

「一時は引きこもりでしたが、最近は友人たちと連絡を取ることが増えているようです。腹の底まではわかりませんが、完全に引退するなら、認定に『反論』をする必要はない。そんなことをすればまた話題になって追いかけまわされますからね。復帰する場合に備え、“自分は「性加害」を認めていない”ということを、世間に周知しておく意図があったのでは。マスコミのインタビューに答えたのも、いざ復帰という時に備えての、ファンに向けての配慮と取ることも出来る。再始動を意識していると見ても矛盾がない言動であるのは確かです」

 もっとも、被害女性は未だにトラブルとその後の中居氏の対応について、強い憤りを抱いているとされ、仮に中居氏が復帰に動いたとしても、実現には相当な困難が付きまとうことが予想される。次の1年も中居氏の動きに注目が集まるのである。

 関連記事「不遜な性格、宅飲み好き…テレビ関係者が明かす『中居正広』本当の評判、強気コメントの裏側」では、テレビパーソンや芸能プロダクション幹部が見ていた中居氏の知られざる素顔について明かしている。

デイリー新潮編集部