【フォルクスワーゲンID.GTIコンセプト】初代ゴルフGTI誕生から50周年!DNAをBEVスポーツにも継承 #TAS2026
GTIのDNAをBEVにも継承
フォルクスワーゲン・ジャパンは、1月9〜11日に幕張メッセで開催されている『東京オートサロン2026(以下TAS)』において、3台のモデルをディスプレイした。
【画像】東京オートサロンに展示されたフォルクスワーゲンID.GTIコンセプトと特別仕様車ゴルフRブラックエディション! 全21枚
『ゴルフR』をベースとした特別仕様車の『ゴルフRブラックエディション』、BEVの大型ミニバンの『ID.Buzz』、そしてここでレポートする『ID.GTIコンセプト』がそれだ。

フォルクスワーゲンID.GTIコンセプト 山田真人
プレスカンファレンスの檀上に立った、フォルクスワーゲン・ジャパンのブランドディレクターであるマーティン・ザーゲ氏によれば、昨2025年の日本での新車販売実績は前年比で36%増となる3万1028台だった。
その最も大きな背景にあるのはやはり魅力的な新車の導入にあったわけだが、同時にこれまでの内燃機関モデルとBEVの販売を、ともに強化していくという戦略が功を奏した結果でもあったという。2026年以降、フォルクスワーゲンのBEVは、さらにその商品ラインナップを充実させ、そしてよりカスタマーに親しまれる存在になるとザーゲ氏は語った。
その言葉を証明するかのような、いかにも未来への夢が膨らむコンセプトカーが、ブースの主役となったこのID.GTIコンセプトだ。
GTIの称号は、これまでフォルクスワーゲンのコンパクトスポーツカーの象徴だった。『ゴルフGTI』に始まり、『シロッコGTi』、『ポロGTI』、『ルポGTI』、『up! GTI』。それらはいずれも小さな排気量のエンジンを搭載するモデルでありながら、トータルバランスの高さで大きなドライビングファン(走る楽しさ)をカスタマーに与え続けてきた。
そのGTIのDNAは、はたして電動モビリティの時代にも継承することができるのか。ID.GTIコンセプトは、まさにその夢への挑戦を具現化した1台なのだ。
初代ゴルフGTIに由来するボディカラー
このID.GTIコンセプトが世界初公開されたのは、2023年秋に開催されたミュンヘンIAAモビリティでのことだった。
もちろん今回、東京で改めてそれが披露されたのには特別な意味がある。それは今年が初代ゴルフGTIの誕生から50年という記念すべき年であるということ。そして前で触れたように、これから日本のフォルクスワーゲン車の販売にとって、BEVはさらに重要な役割を果たしていくことを強くアピールするためだ。

フォルクスワーゲンID.GTIコンセプト 山田真人
プロポーションは、実に端正で、かつダイナミックな印象に包まれている。全長は4104mmとコンパクトだが、ホイールベースは2600mmと長く、それが2ボックスモデルとしての基本的な実用性を確かに備えていることを物語る。全幅1840mm、全高は1499mmだ。
今回東京で展示されたのはダイヤモンドシルバーメタリック仕様だが、これはもう1台製作されたマースレッド仕様とともに、初代ゴルフGTIに由来するボディカラーとなる。
ラジエーターグリルの赤い縁取り、IQ.LIGHT LEDマトリックスヘッドライト、赤い文字のGTIエンブレムにホワイトで照らされるVWのエンブレム。モータースポーツに着想を得たフロントバンパーも、このコンセプトカー専用のデザインとなっている。
前後のホイールは20インチ径で、8本のダブルスポークと8つの開口部からなる円形デザインが採用されている。
GTIのIは『インテリジェンス』
今回は残念ながらインテリアの詳細を見ることはできなかったが、フォルクスワーゲンから発表されているリリースによれば、そのキャビンにもまた、歴代GTIのイメージを感じさせるフィニッシュが数多く採用されているという。
チェック柄のスポーツシートなどはその代表的な例。センターコンソール上にはGTIエクスペリエンス・コントロールと呼ばれるコントローラーが配置され、ドライバーはそれを使用することでパワートレインやシャシー、ステアリングなどのセッティングはもちろんのこと、サウンドやシフトポイントなどにも自分自身の好みを反映できるという。

フォルクスワーゲンID.GTIコンセプト 山田真人
また、前輪左右のエレクトリックモーターの駆動力の設定をほぼ無限に変化させることが可能という特長を生かし、さらにインテリジェンスな走行ダイナミクスシステムの搭載も実現した。
GTIという称号のIの文字が意味するものは、そもそもはインジェクションであったのだが、そこに今後はインテリジェンスの意味も含まれるようになったわけだ。
フォルクスワーゲンが50年にもわたって培ってきたGTIの伝統。それはこれからも変わることなく続いていく。そしてそれはホットハッチの象徴として、いつもファンの心を刺激して止まない存在であるのだろう。
