その点では先日、小池龍太も語っていた。

「怪我人が出たり、累積が出たり、疲労があったり、いろいろありますが、誰が出てもしっかり戦えている。出ている選手が責任を持ってやる。そして怪我して出られない選手のためにという気持ちが、一人ひとりの責任感を押し上げていると思います。

 ただ、それ(雰囲気の良さ)だけじゃ優勝はなかなか付いてこない部分はありますし、何がなんでも勝たなくてはいけない部分、最後、恐らくもっと重圧が増え、まだまだみんなで感じたことのない空気での試合になってくるはずです。ただ、優勝を経験している選手も、経験していない選手も、上手く責任、重圧を感じるとともに、試合、練習、日々の生活でその重圧を経験できる幸せを感じ、自分に矢印を向けるからこそ、最後、みんなで笑顔になれるんじゃないかなと思います」

 最終盤プレッシャーとの戦いでは、川崎で7つのタイトルを獲得してきた鬼木監督の存在も大きい。シーズン終盤になるにつれ「よそは気にするな。自分たちで絶対に崩れるな」と何度も強調する指揮官のマネジメントの妙は川崎で実証済みである。

 CB植田直通、GK早川友基らが「残りをすべて勝てば良い」と口を揃えるように、鹿島に決して油断はないだろうが、残り5試合、“包囲網”を掻い潜り、周囲からのプレッシャーに打ち勝てるか。その戦いを注目したい。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 

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