この記事は以下の動画を基に、動画投稿者の承諾を得た上で、AIライターが執筆しております

「シロアリの女王は、驚きの能力を持っています。それはなんと、“分身の術”を使えることです」
動画冒頭、田中勇史氏はそう切り出し、大和シロアリの女王が持つ特殊な繁殖能力に迫った。

まず田中氏は、シロアリの基礎知識から話を進める。
「皆さんがよく見る“羽アリ”ですが、あれは実は次世代の女王アリと王アリになる存在なんです」
羽アリが群れを離れ飛び立つ“群飛”は、種の存続をかけた重要な営みであると強調し、「羽アリは子孫を残すために飛んでいる。この2つをぜひ覚えておいてください」と念を押した。

女王アリの外見についても詳細に触れた。
「大和シロアリの女王は、働きアリとはまったく違う色をしています。体は黒色。紫外線から身を守るためにメラニン色素をまとっているんですね」
さらに、寸胴型の体形や、成虫になってからの体長、巣の奥深くで守られながら生活している点など、その異質さを丁寧に紹介した。

この動画の核心は、やはり「分身の術」だ。
「女王アリは、自分の代わりとなる新しい女王、“二次女王”を生み出します。この二次女王たちが、巣の中でさらに卵を産む」
田中氏はその仕組みを解き明かしながら、次のように続けた。
「しかもこの二次女王、女王自身が無性生殖でクローンとして生み出しているんです。つまり、有性生殖だけじゃなく、女王単体で次世代をつくる能力がある」
この現象は「女王が命を落とした後も、自分のクローンを通して遺伝子が生き続けるようなもの」と語り、まさに生命戦略の極みだと述べた。

産卵数にも驚きがある。
「ヤマトシロアリの創設女王が1日に産む卵の数は25個程度ですが、巣が大きくなると、女王が産むのではなく、二次女王が担うようになる。最終的には600匹以上の二次女王が巣に存在していた、そんな例もあるんです」
クローンによる数の暴力。それがこの種の繁栄を支えているという。

終盤、田中氏はシロアリ対策の観点からも言及した。
「女王と王が生きている限り、巣は動き続けます。駆除を本当に成功させるには、この心臓部を止めなければならない」
女王アリの排除こそが、シロアリ対策の核心であると示唆する。

最後に田中氏はこう語った。
「女王アリは、自分がいなくなった後のことまで考えて繁殖戦略を組み立てています。その結果として、種が絶えず生き続ける構造ができている。
このたくましさは、人間にとっては脅威でもあり、同時に自然の神秘でもある。だからこそ、私たちはシロアリの生態をよく知り、対策を講じていくことが大切なんです」

チャンネル情報

シロアリ1番!を運営するテオリアハウスクリニックが、シロアリ駆除の正しい知識を専門家の立場から客観的な視点で発信するチャンネルです。【専門家プロフィール】田中勇史 (公社)日本しろあり対策協会 防除技術委員|これまで数千件を超える家屋を調査。皇居内施設や帝釈天といった重要文化財の蟻害調査も実施。大学の海外調査にも協力。