マーケティング侍・りゅう先生、「マーケティングは誰に嫌われてもいいか決めるのが成功のコツ」と警鐘

YouTubeチャンネル「マーケティング侍の非常識なビジネス学」にて配信された動画『競合がいないビジネスは失敗する？あえて競合がいる市場を選び勝ち抜くための「アンチポジショニング戦略」』で、マーケティング侍のりゅう先生が“敵をあえて作る”という独自のアンチポジショニング戦略について熱く語った。りゅう先生は、「そもそもライバルがいないから売れないっていう、もうそれだけなんですよ」と断言し、市場における競合の存在が需要の証明であることを強調した。

動画内では、競合がいない市場に参入することは「原っぱをゼロから開拓するのと同じ」で、莫大なマーケティングコストがかかると警告。「お客さんに知ってもらう、さらには信じさせる等の説得の手間やコストがめっちゃかかるんだよ」と、認知や教育にまつわる困難さを例え話も交えながら明かした。

一方で、競合が多すぎても簡単な戦いではなくなるものの、「差別化ポイントがあってポジショニングができていれば、ライバルだらけでも参入する価値はある」と独自の視点を提示。「コンセプトを尖らせて人で絞る。例えば“シニア層専門エステ”のように対象者をシビアに決めると勝てる可能性がある」と、具体的な戦略論も展開した。

さらに注目されたのが、「人って何がいいかで商品を選んでない。何が嫌か、何と違うかで判断している」とする“アンチポジショニング戦略”の解説。「味方を作るにはまず敵を設定せよ。誰に好かれるかより誰に嫌われてもいいかを決める方がマーケティングは上手くいく」とし、業界や世間の常識・前提をあえて否定することで自分たちのポジションを際立たせる重要性を強調した。

りゅう先生は、「敵を作るのは怖いのは当然です。でも正しく設定すれば、共感を呼び、むしろ味方が生まれる」と語り、実際には個人や企業ではなく“価値観や風潮”を敵に設定するのがコツだとアドバイス。「誰かに嫌われるのでは？という不安こそがマーケティングの核心です。全ての人に好かれようとすれば全てから選ばれなくなる」と持論を披露した。

最後には「自分自身や会社のスタイル、ブレない軸がある人ほどアンチポジショニング戦略を恐れずに挑戦できる」「敵を作ることで味方も増える。SNSや商品パッケージ、キャッチコピーにも使えるこの考え方を、ぜひ一度試してほしい」と熱く呼びかけ、動画を締めくくった。