【バイタルエリアの仕事人】vol.50 市原吏音|力強いコメントは両親のおかげ? 日本代表入りには誰よりも強い意欲!
前編では、バイタルエリアへの意識やチームの現状、U-20アジアカップについて語ってもらった。後編となる本稿ではまず、高校3年生にしてトップチームでポジションを確保した2023年シーズンや、発信力のある力強いコメントについて訊いた。
23年は前期、あまりトップチームの試合を見ていなくて、やり方を分かってなかったので、自分ができることをやろうと思っていました。あの半年間は今から振り返れば、自分のことだけで精一杯でした。
今みたいに周りの選手を鼓舞したり、引っ張っていく気持ちはあまりなく、必死でした。緊張しないタイプだから精神的には大丈夫でしたけど、プレースピードやフィジカル的には、苦しかったです。
【画像】勝利を呼び込んだRB大宮アルディージャサポーター!
ただ、チーム状況は厳しかったですけど、高校生で試合に出られるのが奇跡だと思って。ユースから大学に進もうと思っていたから、あそこで人生が変わりました。慣れないストレスもありましたけど、それ以上に楽しかったです。
自分では、メンタルは強くないと思っています。緊張しないタイプですし、思っていることを言うから強く見えるのかもしれないですね。でも、ネットで自分に対して100個の反応があったとして、99個が良くても1個の批判的なそれを見たら、結構それを気にしてしまう面もあります。
あとは思い込みですかね。自分の中で高い評価をする気持ちを、ずっと持てています。試合前は「やれる、やれる、やれる」と。
両親は自分の意見を尊重してくれてきました。父も母も優しく見守ってくれて、最終的には自分で判断しろと。常に考えて行動するような指導というか、勝手にそうなっていました。自分が良いと思う形を両親はサポートしてくれたので、もしかしたらコメントにも表われるのかもしれません。
大きな可能性を持つ俊英は、野望を隠そうとしない。今後の目標を語ってくれた。
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将来的には、海外に挑戦したいです。なぜなら、日本代表に入りたいからです。それから逆算して、海外に行かないといけないという考えです。
小さい頃に代表戦を見ている時は、国歌をテレビの前で歌うほどでした。その頃から日本代表に対する思いは、たぶん誰よりも強かったので。国を背負って戦いたいし、かっこいいから自分も入りたいなって。
ただ、挑戦する国やクラブへのこだわりはあまりなく、一番良いところに行きたいです。タイミングが合って、できる自信がついた時に、挑戦したいと思っています。
昔から好きなバルセロナへの憧れはありますけど、今のバルサはプレースタイルが特殊ですし、直接バルサに移籍するのは考えにくい。だから海外のクラブでプレーして、より成長して最終的にバルサに行ければ、と思っています。
今シーズンの目標は優勝ですね。J3からJ2に昇格して、1年でJ1にそのまま昇格したチームがないらしいので、新しい歴史を作る意味でも1年で昇格したいです。2位で昇格するより、1位で優勝して昇格したい気持ちがあります。
秋にはU-20ワールドカップもあります。アジア最終予選で、苦労して出場権を掴んだから、何としてでも、という気持ちはあります。ワールドカップには特別な思いがありますね。
明確な目標があるわけではないですけど、悔いのない大会にしたいです。他の国の代表のフォワードと戦えるのは、滅多にある機会ではないですし。A代表のワールドカップは4年に一度来るけど、U-20のワールドカップは人生で一度しかありません。だから、無駄にしないように、後悔しないようにという気持ちはあります。
その後は、ずっと“ロス五輪世代”と言われてきましたから、28年のロサンゼルス五輪にも出場したいです。ただ、その前にA代表を経験してから行くのがベストです。
※このシリーズ了
取材・構成●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)
