ポヤトス体制2年目での躍進を牽引した宇佐美。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 Jリーグは12月10日、「2024Jリーグアウォーズ」を開催。MVPを受賞した武藤嘉紀(ヴィッセル神戸)らと共に、宇佐美貴史(ガンバ大阪)がベストイレブン入りを果たした。

 栄えあるメンバーに名を連ねたのは、9年ぶり3度目。表彰式後の記者会見で報道陣から「前回の2015年から進化した部分」を問われると、ガンバのエースにしてキャプテンは「なんですかね...」と少し考えたうえで、次のように答えた。

「ボールを扱うところに関しては、元々自信を持っていましたけど、そこも全然伸びていけるなって感じています。そこにプラスしてもっとやらないといけないことはありますけど、もう本当にサッカーを始めた頃からの強みではあるので。そこも伸ばしつつ、できないこともどんどんできるようにして、よりチームの中で存在感を上げていきたいです」
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 宇佐美は最優秀ゴール賞も手に。10月5日の北海道コンサドーレ札幌戦(2−1)での一発だ。

 0−1で迎えた60分から出場し、90+4分にPKで同点弾を挙げていた背番号7は、さらに90+8分、ワンタッチでペナルティエリア内に侵入すると、巧みに敵を翻弄して右足を一閃。渾身の一撃をぶち込み、パナソニックスタジアム吹田を熱狂させた。

 宇佐美はキャリアを通して「ベスト」と断言した。

「チームの状況的に沈んでいたのもありましたし、ロスタイムの最後の最後ってところで、点を取った後のスタジアムの歓声というか、あの瞬間以上のものを聞いたことがなかったので。そういう瞬間を作れたって意味で、今までのキャリアの中でベストです」

 リーグ8位の12ゴールを挙げ、復活を印象付けた宇佐美だが、シーズン最終盤に行なわれた天皇杯の決勝の直前に負傷。大一番での欠場を余儀なくされたうえ、チームもヴィッセル神戸に0−1で敗れ、悔し涙を流した。

 ただ、7番の先達であり、コーチとしてガンバに戻ってきた遠藤保仁氏は、今季の宇佐美について語った際、こう考えを明かした。

「最後、天皇杯前に怪我してしまったので、『そこだけちょっと残念やったな』って話はしました。でも、それもそれでサッカー人生の1つ。また来シーズン、色んな話をしながらやっていきたいと思います」

 32歳の今も成長し、それを実感する青黒の至宝は、2014年以来のJ1制覇に導けるか。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)