まさかのEVワーゲンバス! 「ID.バズ」が六本木に フォルクスワーゲンID.スクエア、12/25まで開催
「ID.スクエア」 見どころは?執筆:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)
フォルクスワーゲンは「Way to ZERO」というコンセプトで、2050年までにCO2排出実質ゼロを実現するための戦略を掲げている。
【画像】日本初公開「ID.バズ」 デザイン/内装を見る【ID.4と比べる】 全127枚
走行中にCO2を排出しないEVを、自社およびそのサプライヤーの工場でカーボンニュートラルに製造し、ユーザーに再生可能エネルギーで走行してもらい、廃車となったEVのバッテリーをリサイクルする、という包括的な取り組みを目指している。

ID.スクエアに参考展示されているフォルクスワーゲンID.バズ AUTOCAR JAPAN編集部
そこで、フォルクスワーゲン日本法人は、その活動について楽しみながら体感できるポップアップスペース「ID.スクエア」を12月12日(月)から25日(日)まで、東京・六本木の「東京ミッドタウン・アトリウム」において開催中だ。
会場には、日本初公開の電気自動車「ID.バズ」、11月22日に日本仕様が発表されたばかりのフル電動SUV「ID.4」を展示。
ID.4を覆ったスクエア(立方体)スクリーンに映像などが流れる「プレゼンテーション・スクエア」、ID.4の特徴が学べるパネル「Way to ZEROスクエア」、フォトブースやアンバサダーによるトークショーが行われる「エンターテインメント・スクエア」などのゾーンを展開している。
Webサイトから予約をすればID.4の試乗ができたり、17日(土)は森田正光さん、18日(日)には皆藤愛子さんによるトークショーも開催される。
今回、なんといっても注目されているのは、日本初公開の電気自動車「ID.バズ」だろう。
右ハンドル車を参考展示
1950年代に登場した「タイプ2(通称:ワーゲンバス)」が21世紀の現代に電気自動車として生まれ変わった。ちなみに、タイプ1はビートル(もちろん初代)だ。
ID.スクエアに展示されたID.バズは、アイルランド仕様の右ハンドルで、ボディ色はライムイエロー。

フォルクスワーゲンID.バズの前席内装(参考展示) AUTOCAR JAPAN編集部
そのボディサイズは、全長4712×全幅1985×全高1937mm、ホイールベースは2989mmと、室内に展示されているとかなり大きく感じる。
だが、トヨタ・アルファード/ヴェルファイアや日産エルグランドといった国産のLクラス ミニバンと比べても、全幅こそ少し広いが、あとのサイズが大きくは変わらない。
204psの最高出力と310Nmの最大トルクを発生するモーターで後輪を駆動(そう、タイプ2と同じ後輪駆動だ!)し、総電力量77kWhのバッテリーはフル充電すれば423kmの走行が可能だ。なお、ここで紹介している数値は、すべて欧州参考値である。
日本導入は……「検討中」
このID.バズの日本導入に関しては、フォルクスワーゲン日本法人では「入れたいけれど、まだ検討中」とのことだ。
いまのところ、ID.バズは2列5人乗りしか設定されていないという点も気になる。

フォルクスワーゲンID.バズの後席内装(参考展示) AUTOCAR JAPAN編集部
将来的には3列7人乗りも計画されているようだし、今回の展示車を見てもスペース的には問題なく3列シート化はできるだろう。
日本独自のCHAdeMO規格の充電方式や、日本仕様への対応などは、ノウハウのあるフォルクスワーゲン グループ ジャパンだから問題はないはず。まずは、3列7人乗りの登場が待たれるところといえるだろう。
フォルクスワーゲンは、2019年に発表された「ID.3」を皮切りに、EV専用プラットフォームをベースとする「ID.」モデルのラインナップを拡充しているが、日本へは第2弾として2020年に発表されたSUVタイプの「ID.4」が2022年11月22日に発表された。
「ID.4」試乗会も開催中
発表されたばかりで街で見かける機会も少ないゆえ、ID.スクエアの会場では、ID.バズ同様に人気を集めており、試乗の予約もかなり埋まっているようだ。
では、実際の販売状況はどうなのだろうか。

先月発売されたばかりのEV「フォルクスワーゲンID.4」も展示中。 AUTOCAR JAPAN編集部
現在の日本仕様はモーターのパワーが異なる2種類の「ローンチエディション」のみなのだが、いずれも販売は好調で、ディーラーによっては予定販売数を売り切っている店もあるという。
全長4585×全幅1850×全高1640mm、ホイールベースは2770mmというサイズは、都会でも扱いやすい適度なものだ。エクステリアはクセがなく永く付き合えそうなデザインながら、インテリアは近未来的でEV感にあふれている。そして最先端の運転支援システムなど、装備も充実。
しかもローンチエディションでは、アウディ/ポルシェ/フォルクスワーゲンの3ブランドによる独自の充電ネットワーク「プレミアム・チャージング・アライアンス(PCA)」の年会費とフォルクスワーゲン販売店での充電をひと月あたり60分まで、1年間無料で利用できる会員特典や、家庭に設置する普通充電器の設置費用10万円分サポート、買取価格保証型の残価設定ローン「フォルクスワーゲン・ソリューションズ」の特別残価設定といった特典がある。こうした点が奏功しているようだ。
