二股発覚で同居女性絞殺の40歳男…犯行後の「信じられない言動」

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「もともと二重交際を続けてきた被告人に責任があり、あまりに自分本位の身勝手な犯行動機と言わざるをえない」

裁判長は、こう被告の犯罪を断罪した。

11月28日、名古屋地裁(平城文啓裁判長)は殺人と死体遺棄の罪に問われている無職・幸田信之被告(40、岐阜県大垣市)に懲役16年の判決をいい渡した。昨年11月に、同県羽島市のアパートで同居していた韓国籍の崔秀伊(チェ・スイ)さん(当時49)を殺害し名古屋港に遺体を遺棄したとされる。幸田被告は起訴内容を認めていた。

「幸田被告と崔さんが同居し始めたのは、19年12月ごろです。2人は約2年間にわたり一緒に住んでいました。しかし幸田被告には、別に交際していた女性がいたとか。事件当日、幸田被告は崔さんに女性とつき合っていることがわかるようなLINEを見られてしまいます。

崔さんはLINEの内容を問いつめ、『(別の交際女性を)殺す!』と激怒したそうです。幸田被告は、女性に崔さんとの同居が発覚するのを恐れ犯行に及びます。崔さんの首を約4分にわたり両手で絞め殺害。名古屋市港区の岸壁から遺体を海中に投げ入れたとされます」(全国紙社会部記者)

「第二の人生を楽しいものにしよう」

公判で検察側は「力いっぱい首を絞めており、強固な殺意に基づく悪質な犯行だ」とし、懲役18年を求刑する。一方、弁護側は「突発的な犯行で殺意は強固とまではいえない」と反論。懲役8年が妥当だと主張した。

「法廷で問題視されたのが、幸田被告の犯行後の信じられない言動です。崔さんを殺害してから、約1週間後にディズニーランド(千葉県浦安市)のチケットを予約。二重交際していた女性に、こう言ってプロポーズしたそうです。『第二の人生を楽しいものにしよう』と」(同前)

幸田被告の呆れた行動に、平城裁判長は「反省するどころか気にもとめていないような行動をとっており、殺害への罪悪感や(殺害した崔さんへの)弔いの気持ちはまったく感じられない」と指摘。冒頭の判決にいたった。元神奈川県警の刑事で、犯罪ジャーナリストの小川泰平氏が語る。

「被害者の首を4分にわたり絞め続けたのですから、強い殺意があったととられても当然でしょう。遺体を海へ遺棄したのは、証拠隠滅だと思われます。同居を交際相手にバレるのを恐れたからという殺害動機を考えると、たとえ計画性がなかったとしてもかなり悪質な犯行です。

殺害事件を起こしておきながら、直後にプロポーズするという行動も異常でしょう。被告には反省や事件への後悔の念も薄く、求刑通り懲役18年の判決が出てもおかしくない案件だと思われます」

二股交際をしていた男の、あまりに身勝手な犯行。重い刑が下されるのに疑問の余地はないだろう。