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完全阻止、ノーノー阻止、お見事でした!

激務をこなして迎えた久々に予定のない日曜日。僕はノンビリと我が埼玉西武ライオンズの試合などを見て、午後を過ごそうと思ったのです。そしたらビックリしましたよね。13時に始まったはずの試合が15時23分に終了していて。都合2時間23分。ちょっと長めの映画くらいで終わるテンポのいい試合運びは、遠方から来ているファンにも優しい時短ゲームだなとホッコリしました。

おかげさまで西武戦を見終わってから中央競馬のメインレースを見ることもできるなど、休日の過ごし方にも十分なゆとりを持つことができました。今日が現地観戦であれば、「もうちょっと見たいなぁ」という腹八分目感から、神宮に移動してヤクルト戦にハシゴなどしていたかもしれませんね。ちなみに、この日のグランドシネマサンシャイン池袋で上映されていた映画と比較しますと、西武の試合より長いのが6作品、短いのが4作品となっておりました。もはや映画のほうが冗長と言ってもいいかもしれませんね!

↓このペースならダブルヘッダーでも夕食前に終わりそうでした!

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この日はライオンズクラシックと銘打って、SサイズとLサイズのクラシックユニフォームを来場者に配布することになっていました。男性にはLサイズ・女性にはSサイズという決め打ち的な配布システムに始まり(※言えば変更可能)、「サイズがなくなり次第もう一方のを渡すようにする」という場当たり的な対応を含め、「Mサイズを全員に配るではダメなのか?」と長年疑問を抱いているモノ配りの日です。(※Mサイズは一番売れるから配ってあーげない!説)

「モノがもらえるんですか?じゃあ行きます」「わーい、モノだー!」「源田選手のグローブも余ってたらください」と集った大観衆により完売御礼の告知も出たとのこと。人数制限ナシでの完売御礼は2019年以来だということで、球団としてもモノを配った甲斐があったことでしょう。おかげさまで試合後のメルカリもグンと盛り上がり、もらいたてホヤホヤのクラシックユニフォームがメルカリ実勢価格1300円で勢いよく取引されておりました。株主優待で配布されているタダ券の実勢価格が1200円だということを考えると、「行くまでではないがユニフォームは欲しい」という需要供給の関係が見えてくるようで、大変興味深いところ。

そうした観点から言えば、モノをもらったあとテンポよく試合が終わるというのはありがたいことではあります。「みなさん早く発送作業とかしたいですよね」という球団の優しさも見え隠れするかのよう。何でも長ければいいってものではありませんし、時短はプロ野球全体としても目指しているところ。「死ぬときは長く闘病するよりポックリがいいわ〜」なんて話も聞きますので、ポックリとキレのいい試合だったのではないでしょうか。

↓第7波・第8波が来た場合にも、時短の備えはバッチリです!


もちろん、早ければ何でもいいなどとは言いません。内容の充実、コレが何よりも重要です。その点でもこの日の試合は高い評価ができるものでした。まずソフトバンク先発の石川柊太さんによる1安打完封はお見事でした。四球2つで二塁への到達を許した場面こそありましたが、まったく点を与えそうにない投球内容。7回裏でノーヒットノーランこそ途切れたものの、「チャチャッと片づけちゃいましょう」くらいの勢いで8回・9回も出張っていただき、チャチャッと締めていただけたのはポックリ感としてもよかったと思います。

そして、西武側もまたお見事でした。相手方の好投に負けず、こちらも好調な投手陣が粘りを見せ、3失点のロースコアゲームに持ち込みました。たとえこちらが完全試合やノーノーを喰らっていたとしても、3失点で抑えていれば競った感じは演出できます。「3失点までで抑えれば、どれだけ貧打でも試合の格好はつく」というのは、長いプロ野球観戦のなかでも初めて得た気づきでした。目からウロコ、天上からカラスの巣が落ちた気がしました。打ち合いで競ろうなんて考えなくても、ちゃんと興行は成立するのです。

貧打の打撃陣も打てないなりに工夫を凝らした攻めを見せており、今季早くも2度やられ済みのノーノー経験を十分に活かしているなと成長を感じる内容。ライオンズのラッキーセブンに飛び出した森友哉さんのノーノー阻止を決めた一打は、個人というよりはチーム全体の想いを束ねて放った一打のようでもありました。そして9回裏、四球の走者を一塁において山川穂高さんが打席に入ったとき「二打同点の場面だな(※ここから2本ホームランが出れば追いつくの意)」と思ったら、最後の最後まで熱く見守ることもできました。「ヒネられた」という感覚はまったくありません(※触れられただけで吹っ飛んだくらいの不思議な感覚)。

テンポのよいゲームであったことはもちろん、ユニフォームをもらうというお得もあり、かつ相手方プロの素晴らしい投球を拝見しつつ、味方もノーノー阻止の頑張りを見せ、最後まで同点・逆転の期待感を持って見守ることができた。ヒの打ちどころもホの打ちどころもない試合とはこのことでしょう!

↓ノーノー阻止成功!試合を見られて楽しかった!にゃ!

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さて、そんなヒの打ちどころのない試合へと導いた、密かな駆け引きがあったとのこと。2回裏西武の攻撃において、一死から打席に入った栗山巧さんの打席で、栗山さんと球審とが抗議風のやり取りを行ない、それを受けて辻監督(※一点しんにょう)ほかスタッフがグラウンドに出てくるという出来事がありました。

どうやら栗山さんの打席の2球目において、栗山さんがあえて打撃姿勢をゆったりと取るという揺さぶりを見せたところ、それに構わず石川さんは投球を行なったため、それに対して「(自分がまだ)構えてないのに投げたよ!」と栗山さんが指摘をしていた模様。

ルール上は石川さんの投球に問題はありません。タイムもかかっていませんし、打者も打席に入っています。打者が「十分な構えをしていない」と判断されればクイックピッチの反則ともなりますが、栗山さんは投手のほうを向いてバットをかついでいますので、クイックピッチを取るまでにはあたらないでしょう。あえて言えば、セットポジションでの静止がほんの一瞬しかないタイプの投手ですので、その部分が微妙な瞬間もあるかなとは思いますが、それは球審が判断すること。

むしろ打者側のほうが「自分の打順がきたら、速やかにバッターボックスに入って、打撃姿勢をとらなければならない」という義務を負う立場ですので、まだバットを寝かせていて自分としては十分ではなかったのに投げられた…という指摘だとすれば、それは構えるのが遅い打者に非があります(※あまりに打撃姿勢を取らない場合、球審はストライクを宣告する決まり)。

ただ、そうは言っても野球は共同作業です。打者にもバットをブラブラさせたり、ちょっとバットを見つめたり、袖をさすったり、打つまでの準備もあります。しばしバットをかつぎたい気分の日もあるでしょう。それなりにやらせたうえで「さぁ勝負」となるのがファンとしても望ましいところ。早過ぎたり遅過ぎたりというのは、どちらにとってもいいことではないでしょう。

そうしたグレーな「間合い」という部分を、非常にテンポよく攻めてくる投手と、そのリズムには付き合わないぞとあえて普段よりゆったりと構えて指摘を入れる打者とが奪い合う、プロらしい駆け引きが見られた場面だったなと思います。栗山さんも表面上は抗議風のやり取りもしましたが、栗山さんが本当にキレたときにはこんなものではないので(※静かなるドン)、まぁブラフという部分が大きいのでしょう。

結果的に、この打席でリズムを崩した石川さんが、その後制球定まらずに連続四球を出しており、「まず完全は消した」「得点圏まで走者を進めた」という意味で効果的な揺さぶりでした(※一気にノーノーまで消せば花丸合格だったが…)。それでも石川さんもすぐに立ち直り、「怖いから打者が構えるのを見てから投げよう」と意識するには至りませんでしたので、さすがでした。投手も打者も互いに譲らぬせめぎ合いだったと思います。SNSでファン同士が「どっちが悪い」で小競り合いしていること以外は、よかったと思います!

↓「早い段階で揺さぶっておくか」と2球目では最初から構える気のない栗山さん!



プレー以外のところでも工夫はできる!

昔、清原さんが「あなたが私に与えた死球は3個目ですよ」と教えてあげていた場面を思い出しました!



とにかく何事も小さな一歩を積み上げていくしかありません。今季の埼玉西武ライオンズは極貧球団ですので(※打も金もない)、そこをしっかりと自覚してプレーしていきたいもの。「まず完全を消す」「ノーノーを消す」「完封を消す」とひとつずつの段階を丁寧に踏んでいくことが大事でしょう。投げる方はそこそこなのですから、ビッグイニングなどいりません。1点か2点あれば最終回に「三打同点」の場面くらいは作れるでしょう。そういう場面があればお客としても、それなりに納得して帰れるというもの。

完全を消す。

ノーノーを消す。

完封を消す。

最終回「三打同点」程度で競り合う。

これを意識して、この先も頑張っていってもらいたいなと思います。12球団2位のチーム打率(※下から)、12球団1位のチーム防御率(※上から)、12球団2位の失策数(※下から)と走攻守3拍子揃ったチームとして、西武グループ全体がちょっと明るくなるような話題を提供していきましょう。ノーノーまで阻止できたら合格でいい、攻撃面はそれぐらいの気持ちで臨んでもらいたいものです!


「ノーノー阻止できたね、えらーい!」と抱き締めてあげたい気持ちです!