迷ったらGoogle Pixel 6aで決まり! Androidユーザー必見の低価格・高性能スマホ

Googleが5月11日に発表した新型スマートフォン「Pixel 6a」を、ご存知でしょうか。
Pixel 6a は、高い基本性能を、ミッドレンジクラスの価格帯で実現した高コストパフォーマンス・スマートフォンとして注目を集めています。
KDDI、ソフトバンク、そして公式オンラインストアから7月28日より発売を予定しています。

Pixel 6aってどんなスマートフォン?
●価格はミドル、性能はハイエンド!
Pixel 6aは、Googleが2021年に発売したスマートフォン「Pixel 6」および「Pixel 6 Pro」の廉価版に当たる機種です。
価格は公式オンラインストアで53,900円。
上位機種のPixel 6が74,800円、116,600円であることを考えると、約2万円から6万円も安価なのです。
「こんなに安いと性能もそれなりでは?」
そう考えてしまうかも知れません。
しかしながら、Pixel 6aの頭脳であるチップセット(SoC)にはPixel 6やPixel 6 Proと同じ「Google Tensor」が搭載されています(動作周波数やGPUユニット数など仕様の差異は不明)。
価格をミッドレンジに抑えつつも基本性能はハイエンドスマートフォンとほぼ同じとすることで、手軽に最高のモバイル体験を得られる仕様です。

Google Tensorは機械学習性能が高く、AIを用いた画像補正や音声認識で強みを発揮する
Pixel 6aがここまで安価にできた理由は、SoCの自社開発にあります。
GoogleはPixel 5シリーズまで、汎用的なクアルコム製の「Snapdragon」シリーズのSoCを採用していました。
こちらも非常に性能の高いSoCですが、ミッドレンジ価格帯のSoCではGPU性能が低くなりやすく、ハイエンド向けのSoCでは発熱が非常に高くなり、スマートフォンの排熱設計が難しくなるなどの課題もあります。
また、AIを用いる際に有利な機械学習性能ではAppleの「A」シリーズに若干遅れをとるなど、トレンドの機能をいち早く実装するには若干の不安もありました。
そこでGoogleは、自社アプリの性能を100%発揮できるSoCを自社開発することにしたのです。
自社開発であれば求める性能に最適化できる上に、ハードウェアとソフトウェアの連携やすり合わせも容易になります。
結果としてスマートフォンの製造コストを抑えることができて、高性能と低価格の両立を実現したのです。

生産するSoCを1種類に絞り大量生産することでコストダウンも図られている
●性能だけじゃない、デザインもモダンでオシャレなモデル
Google Tensorは機械学習だけではなく基本性能も非常に高く、前述のSnapdragonシリーズで言えばハイエンドスマートフォン向けの800番台よりもさらに高性能です。
ミッドレンジ価格のスマートフォンにハイエンドクラスの基本性能と言うと、真っ先に思い出すのはAppleの「iPhone SE」シリーズではないでしょうか。
Pixel 6aは、価格的にも現在販売されているiPhone SE(第3世代)とほぼ同じ価格を実現しており、明確な対抗意識を感じます。
またPixel 6aは、低価格を実現させるためにカメラ機能などを簡略化させているものの、
・カメラユニットは広角(標準)と超広角の2基搭載
・ディスプレイはパンチホールカメラの全画面デザイン・6.1インチ/OLED採用
・6GB RAMと128GBストレージを搭載
このように、トレンドをしっかりと抑えた堅実な作りとなっており、一般利用において不満が出ない仕様です。さらにデザイン面も上位機種を踏襲することで、古臭さや安っぽさを感じさせません。

シンプルなパステル調のデザインは独特な背面デザインと相まって、とてもオシャレだ
ターゲットユーザーとなるユーザー層は、SNS利用や動画視聴を主体とするライトユースからハイエンドクラスの3D処理性能を求めるスマートフォンゲーマーまで、幅広く考えられます。
Pixel 6aは、
「スマートフォンを買い替えたいけど何を買えば良いか分からない」
こういった人にこそ、オススメしたい機種です。
執筆 秋吉 健